老兵は死なず―野中広務全回顧録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163656403
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

内容説明

引退を電撃発表した著者が、一年前から準備していた手記。日本の政治を左右し、『影の総理』と言われた男が全てを書く。

目次

苦悩する沖縄
経済失速
小渕政権誕生
金融危機と自自公連立
仕事師内閣
小渕首相倒れる
我らが屍を越えて行け!
加藤の乱
二番目の男
小泉政権の本質
9・11とテロ特措法
スキャンダル国会
北朝鮮よ!
石原慎太郎と亀井静香
最後の闘い
政治家の条件

著者等紹介

野中広務[ノナカヒロム]
1925年、京都府園部町に生まれる。1943年京都府立園部中学卒業、国鉄に就職。1945年、応召され兵役につく。敗戦とともに、再び大阪鉄道管理局に復職。1951年に、園部町議に立候補、当選。以後園部町長、京都府議会議員、京都府副知事を歴任。府議時代は野党として蜷川革新府政に対峙した。1983年、衆議院議員に初当選。田中派内で早くから頭角を現す。1993年8月、自民党が下野すると、野党経験をいかした闘いで党を引っ張り、1994年6月には、再び自民党を政権の座に押し上げ自治大臣・国家公安委員長を務めた。1995年9月、自民党幹事長代理。1998年7月、小渕政権の誕生とともに内閣官房長官に就任する。99年1月からは沖縄開発庁長官も兼務。2000年4月、森内閣で自民党幹事長就任。2001年4月小泉内閣の発足とともに、非主流派として、厳しく政権を監視する。2003年9月、反小泉の旗印をかかげ橋本派の結束をはかった総裁選のさなか「退路を断って闘う」ために引退を表明。その言葉に従い、2003年10月10日の解散をもって政界を引退した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

227
昨今の政治でこういう調整役の方がいなくなってる印象を受けた。なかなか普通の人が通ってきた道と違うので面白く読めた。2016/07/02

Yasutaka Nishimoto

2
強面の顔で損をしている人。すでに亡くなっている著者に対する印象。自民党の幹事長や小渕総理の官房長官として存在感を示したが、イメージとしてはやはり京都の園部町での首長だろうか。首長をやったかやらなかったかは、その後の政治人生に大きく影響すると思うのだが。他にトップを極められたのに極めなかった人として、小沢さんがいるが、あぁこちらも強面か。 文章がとても良い。2024/01/20

Y.T

1
☆☆☆☆2021/12/17

ぼやきのユースフ

1
逝去の報を受け、追悼の意を込めて読了。 昨今の政界の体たらくをみていると、野中さんのような節度を持ち、行動する人が(特に自民党から)居なくなったなぁと。 改めて事蹟を振り返り、受け入れがたい部分も多々あったものの、一方で、弱者へ向けるやさしい眼差しと、過ちを認める事ができる広い度量は、やはり尊敬に値する政治家であった。 願わくば、野中さんの志や度量を受け継ぐと感じられる政治家が一人でも多く出てきてくれることを期待したい。2018/02/04

のん

1
政治家の回顧録は自己保身にしか思えない本も多い中、本書は橋本内閣〜小泉内閣までの政治の動きを政治家野中広務の視点で粛々と描いている。期待をはるかに上回る一冊であった。2015/03/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/28006
  • ご注意事項