出版社内容情報
西園寺公望、木戸幸一、近衛文麿と原田熊雄。重臣たちが原田の女婿である著者に語った新事実により描く、昭和前半史の激動のドラマ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほうすう
14
重臣たちの昭和史とのことだが、原田熊雄や西園寺・木戸といった宮中グループ・天皇側近に近い立ち位置から見た昭和史。上巻では二・二六事件を経て、近衛内閣の成立まで。 昭和史というのは重い。どうしてこうなったのか、もう少しどうにかできなかったのだろうかと思いながら読んでいたが途中(二・二六辺り)から「こりゃもうダメだ。」という気持ちになってしまった。組織としてガタが来てしまっている。陸軍が何を考えているのかが不思議にすら思う。特に南と真崎はなんなのか。陸軍内部の動向を描いた本も読んでみたいと思った。2023/07/16
ぼっつ
0
暴走する陸軍、政党政治を守るべく手を尽くす元老・西園寺公望。五・一五事件や二・二六事件を通じて陸軍に侵されてゆく政府の姿をありありと描く。名著。2011/03/04