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内容説明
20××年、あの名所からサクラが消える!?日本の春を埋め尽くすソメイヨシノ。だが終戦直後に植栽された並木は衰退期を迎えようとしている…。いまなお樹勢盛んな「最古のソメイヨシノ」を擁する名所、弘前をモデル・ケースに、サクラと日本人の幸福な関係を探る。
目次
第1章 滅びゆくサクラ
第2章 サクラ切るばか―弘前1
第3章 ソメイヨシノ寿命60年説
第4章 お城とさくらとりんごの町―弘前2
第5章 ソメイヨシノの哀しみ
第6章 公園に集う人々―弘前3
第7章 サクラはいま
第8章 日本一への道―弘前4
著者等紹介
平塚晶人[ヒラツカアキヒト]
1965年、北海道に生まれる。東北大学法学部卒業。94年、フリーランスとなり、同年「旅」JTB旅行記賞佳作入賞。96年には「走らざる者たち」(『Sports Graphic Numberベスト・セレクションII』所収)により第4回ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞を受けた。著書に『ウェールズへ』(文芸春秋)、『地図の読み方』(小学館)、共著に『ラグビーにつける薬』、『ラグビー最前線』(ともに双葉社)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NOBU
14
「実さえ花さえ」を読んで、江戸の園芸に魅了された。かの本の参考文献にあった本書を読むが、ちょっと私の狙いからは外れていた。しかし、これはこれで興味深い。 弘前の桜がみたい! 2011/05/08
ラグエル
3
ソメイヨシノ60年寿命説。とても気になっていた。この本を読んだら、ソメイヨシノの特殊なところも、また、普通の植物としての性質もよくわかった。六十年が寿命なんじゃない。ヒトが悪いんだ。園芸品種を植えたんなら最後まで園芸しろってこった。弘前はすごい。江戸でやり尽くせなかった技術を開発したり、そのための自治体の仕組みまで作ったり。そしてそれを伝える筆者の語り口の絶妙なこと。簡潔明瞭にして、物語性も持たせ、続きが読みたくなる引き込み方も上手。2011/05/20