夜の底は柔らかな幻〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163292809
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と恐怖の幕が切って落とされる。

内容説明

煌びやかな闇が、手招きする。目前に迫った暗黒の世界“フチ”。そこで待つ“ソク”の正体とは!?ここでは何が起きているのか。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒。92年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年に『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞をダブル受賞。06年には『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年には『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

189
ほとんどが殺戮と戦いの上巻、想像するととんでもなく血なまぐさい絵面なのに、そのことをあまり感じさせないのは、文章が美しく、どこか夢のような雰囲気だからか。中盤の葛城と黒塚の対決シーンから、鬼気迫る静かな迫力を増して物語は進む。残念なのは、あまりにもあっけなく収束を迎えてしまったこと。主人公・実邦の背景、青柳の狂気、ふたりの研究者、もっと詳しく知りたかった(読みたかった!)。 読者を物語に引き込んで、そして置き去りにしていくのも恩田陸の魅力だろう。明かされることのない謎を追いかけるほうが、夢があっていい。2013/02/23

ダイ@2019.11.2~一時休止

181
最後に大集合していざと思ったら、ほとんどの人がどうなったの???。恩田さんらしい訳のわからない終わり方・・・。いつものごとく途中まで面白くて最後にスッキリしませんなぁ。2017/01/26

紅はこべ

166
恩田さん、バトルものにはまっているのか?『雪月花黙示録』と違って、色調は暗く、映像化向きではない。舞台の途鎖国=土佐で、高知のことだと思うが、当然某国家を連想させる。故意だとは思うが、いろいろなことが説明不足で、消化不良の感が。恩田さんのファンの私ですが、恩田作品未読の方にはお勧めしません。2014/09/22

みっちゃん

160
やっぱり、やっぱりこうなっちゃうのね…闇月の山に揃い踏みの役者達。吸い寄せられるように、禁断の地「フチ」へ。神々しくも禍々しい「ホトケ」がその片鱗を現した時、どんな核反応が起こるのか!?血沸き肉躍らせていた私。あれ?あれれ?気がつくとラストのハッピーエンド的なレターを読まされておりました。またもや、作者に置いていかれました…「ソクは即身仏のソクかいな」などとやけのやんぱちで当て字してしまいました(--;)でもやっぱり、設定とか物語世界とか、心惹かれて読んじゃうんですよね…2014/05/29

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

153
*ダークファンタジー*犯罪者や暗殺者たちが住み、国家権力さえ及ばぬ無法地帯…途鎖国。常人ならざる異能力を持つ〈在色者〉がたちがこの地で相見える…その時!かろうじて保たれていた拮抗は完全に破壊され、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切り落とされるッ!?――読了された皆様には、この意外な幕引きに賛否両論もお在りだと思いますが、私的にはアリでした。 ⇒続き2014/03/22

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