冬物語

冬物語

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163167404
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

色彩の淡い森のなかに、生、老、病、死の様々な木が隠れている。人生の喜びと悲しみを暖かな視線で切りとって見せる珠玉の短篇集

内容説明

癒しを求める人たちと人生を分かちあう短篇集。内科医として多くの死を見つめながら平凡に暮らそうとする作家の危うい精神。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pdango

62
★★★★☆助からない患者に向き合うなかで精神的に病んでしまう医師の苦しみが伝わってくる。いろいろ考えさせられた。2018/12/31

クリママ

37
12編の短編。信州の総合病院に勤務し、カンボジア難民キャンプで働く。助からない末期癌患者を看取り続け、精神と病んでいく。今まで読んできた作品で語られたことが、この短編でも、繰り返し描かれている。作者の言葉に慣れて読みやすいものの、ずっと、答えのない問いを突き付けられているようだ。2017/07/19

たつや

9
患者の死を多く看取らざるを得ない先端医療病院の医者 ストレスに晒され、いつしか、精神を蝕まれ、 医療の最前線に立つことができなくなる 心が折れたら 人と向き合う。。 これに尽きるよね 医者だから、向き合う相手が、患者だけど。。。 「冬物語」からのフレーズです。 「未来なんて現在頭の中で描いているだけのものだあって、決して向こうからやってくるものではない。未来は現在でしかないのだから、未来などない。」 ブログ:https://sunnext.exblog.jp/30032919/2022/08/18

雑賀貴志

5
🐱さん、ありがとうございます。良い本でした🐇 空の青は同じ色でも見たときの心持ちで変わる。とても共感できました。ワカサギ食べたい。2021/05/03

ユカリ

3
12の短編集。現実は終末医療に疲れきって心身の不調に苦しみ、尚且つどのお話も死にゆく人を追想する。というと暗いのですが、静かな諦感とちょっぴりのユーモア、そして寒く厳しくても美しい自然が救いをもたらす。「木肌に触れて」「芝生」が良かったな~。2018/07/17

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