スノーボール・アース―生命大進化をもたらした全地球凍結

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152085504
  • NDC分類 450
  • Cコード C0044

内容説明

科学界で大論争を巻き起こしている“スノーボール・アース”。この地球史上最大の事件をめぐり、科学者たちが繰り広げる白熱の探究ドラマを再現する。5億数千万年前に起こった、多細胞生物の爆発的な進化(カンブリア紀の大爆発)は何によってもたらされたのか?これに答えるのが、スノーボール・アース=全地球凍結仮説である。かつて途方もなく厚い氷が、赤道付近も含めて全面的に地球を覆っていたことを主張するこの仮説は、ウェーゲナーの「大陸移動説」にも匹敵する革命的なものなのだ。学界のカリスマ、ポール・ホフマンをはじめとして、個性豊かな地質学者たちが、アフリカの砂漠から北極圏まで地球を縦横無尽に探り、全地球凍結の証拠を積み上げていく。そしてその過程を通じ、飛躍的な生物進化の謎が、ついに解明される―オリヴァー・サックス、リチャード・フォーティ、サイモン・シンから絶賛を浴びた注目のサイエンス・ノンフィクション。

目次

第1章 最初の生命らしきもの―生命四〇億年の歴史と氷の地球
第2章 北極―異端児ポール・ホフマンの出発
第3章 始まり―先駆者たちの業績
第4章 磁場は語る―仮説が誕生したとき
第5章 ユーリカ!―才能ある研究者たちの共同作業
第6章 伝道―論争は始まった
第7章 地球の裏側―オーストラリアで見えてきたもの
第8章 凍結論争―加熱する議論を超えて
第9章 天地創造―カンブリア紀の大爆発へ
第10章 やがてまた

著者等紹介

ウォーカー,ガブリエル[ウォーカー,ガブリエル][Walker,Gabrielle]
ケンブリッジ大学で自然科学の学位を取得する。「ニュー・サイエンティスト」のエディターであり、プリンストン大学でサイエンス・ライティングを講じた経験も持つ

川上紳一[カワカミシンイチ]
岐阜大学教育学部助教授。名古屋大学理学部卒、同大学院理学研究科地球科学専攻修了

渡会圭子[ワタライケイコ]
翻訳家。上智大学文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

128
地学は一見すると地味な印象ですが、地球のダイナミズムを体現する学問なんですよね。同時に緻密さも兼ね備えてなければならないですが。スノーボールアースも大きなパラダイムシフトで、大きな論争の火種となります。反論に答えながら仮説は成長を果たしますね。楽しい( ¨̮ )。 本書の場合、研究者本人でなく、サイエンスライターが執筆者しているのも、各研究者の個性が見えて良いアクセントとなっている様に思います。2020/11/23

姉勤

8
巻末の川上助教授の解説の数ページを読めば十分な本。科学的な論証の部分はともかく、とにかく冗長で、学者の生活やエピソードをスチルの垂れ流しの様になんでも克明に描写すれば、本になると思っているのだろうか。これでエディターとは...本など著さずに議事録でもシコシコ書いてろと言いたい。2012/10/30

takao

5
縞々学の川上伸一氏が監修である。 原著は Gabriellle Walker SNOWBALL EARTH 2003 先カンブリア紀の地球は何度か氷の覆われていたという説。 スノーボール・アース説は、以前もちらりと聞いていたが、 本書を読むと、かなり、いろんなデータによる検証が行われている。 単なるお話かと思っていたら、かなり有力な説になっているようだ。2018/04/27

GASHOW

4
全地球凍結があったということは、聞いていたが、それが地球が何度かおとずれる氷河期の中にあったものだと認識していたのが間違いだった。全地球凍結は、地球全体が凍るので人類を含む哺乳類は経験していない。大陸移動説がまだ定説になっていないときに全世界から凍結の事実を見つけたことはすごいとしかいいきれない。これは、コロンブスの卵以上の話だ。そして、全地球凍結は、大陸が極からはなれたとき起こるのでいまから2億5千万年後に発生して5千年くらいという。それまで人類はもたないかもしれないが、二酸化炭素の温室効果はありそうだ2015/02/05

やいまゎ

3
地球全体が凍結し、平均気温-40℃になった。1000万年後に二酸化炭素の温室効果で戻る。→すごいぞ二酸化炭素!2012/08/17

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