ハヤカワ文庫<br> グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉

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ハヤカワ文庫
グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150308612
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける―仮想と現実の闘争を描く『廃園の天使』シリーズ第1作。

著者等紹介

飛浩隆[トビヒロタカ]
1960年島根県生まれ。島根大学卒。大学在学中に第1回三省堂SFストーリーコンテストに入選、SFマガジン1983年9月号発表の「異本:猿の手」で本格デビューを果たす。以後、「象られた力」ほかの中短篇を同誌に発表するが、1992年の「デュオ」を最後に沈黙。2002年、10年ぶりの著作にして初の長篇である『グラン・ヴァカンス―廃園の天使(1)』で、「ベストSF2002」国内篇第2位となり、見事な復活を飾った。続く2004年刊行の初期作品集『象られた力』で第26回日本SF大賞を受賞、「ベストSF2004」国内篇第1位を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

245
構想から10年の歳月をかけて書かれたというSF大作。そして、そこでは「大途絶」から1千年後の「夏の区界」のヴァーチャル世界が実に緻密な筆致をもって描かれる。小説世界の基本構造は極めてシンプルである。ジュールと、ジュリー、ジョゼとアンヌがそれぞれの極をなしつつ、そのムーヴメントが作品の時間を形作っていく。この作品に内包されるもの、そしてここで描かれるものは、「時間」そのものの形象だ。そして、そのすべてを見通すことになる老ジュールこそは、まさにゲルマン神話の「さすらい人=ヴォータン」にほかならないのである。2014/04/02

harass

86
仮想空間の区画の一つ、〈夏の区界〉は南欧の寂れた港町をモチーフにし、住民のAIたちが住み、現実世界の人間を歓待するリゾートであるが、突然人間が訪問しなくなって千年が経ったある日、危機を迎える…… 数年ぶりの再読。ほぼ忘れていたのもあるが、ここまで面白かったかと、ため息と戦慄に震えてしまった。SFのアイデアとしてはさほど新しくはないと著者。だが、この卓越したエロスを感じさせる文章力を再確認。AIたちの行動原理や設定などのメタ視点が面白い。ラカンの現実界やニーチェの永遠回帰など、読中にいろいろ連想。2018/12/08

とくけんちょ

60
第1作ということで、謎が膨らみ爆発寸前で終了。マトリックス的なこういう話ってまだまだ可能性がある。現実と虚構の関係性はまるで語られず、破壊だけが進行する。SFで、硝子体、天使、蜘蛛などの用語はでてくるものの、ついていける。置いてけぼりにされるレベルではない。飛浩隆の想像力は素晴らしい。理解するにはガイドブックがいるね 笑2021/08/09

GaGa

50
いわゆるアバタ―作品。丁寧な筆致で、その詳細が上手に語られているところは評価したい。さらに、消滅の描写もそれなりに上手く、いい感覚はある。ただね。腐るほどSFを読み続けてきた中高年としては、全く持って新しさは何もない。これは多元宇宙という感覚の方が私たちには衝撃だったからかもしれない。改めて考えると中身は何もないことに気づくしね。2013/03/19

k16

48
20110219読了。 面白かったぞ。 しかし連続される残酷な場面に圧倒され苦痛を伴う。 続編・・読まねば。2011/02/19

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