出版社内容情報
火星にひとり取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニーは生きていた! 彼ははたして地球に帰還できるのか!? 宇宙開発新時代の傑作
内容説明
火星に一人取り残されたマーク・ワトニーは、すぐさま生きのびる手立てを考え始めた。居住施設や探査車は無事だが、残された食料では次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だ。彼は不毛の地で食物を栽培すべく対策を編みだしていく。一方、マークの生存を確認したNASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させた。様々な試行錯誤の末、NASAが編み出した方策とは?宇宙開発新時代の傑作サバイバルSF。
著者等紹介
ウィアー,アンディ[ウィアー,アンディ] [Weir,Andy]
1972年6月16日、カリフォルニアに素粒子物理学者でエンジニアの息子として生まれた。15歳で国の研究所に雇われ、現在までプログラマーとして働いている。科学、とくに宇宙開発に強い関心を寄せ、作家志望だったウィアーが初めて発表した小説が『火星の人』である。『火星の人』は、まず自らのウェブサイトに公開され、その後キンドル版を発売。発売後3カ月で、35000ダウンロードを記録した。その後、2014年に紙書籍版が発売され、世界的なベストセラーとなった
小野田和子[オノダカズコ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
楽
216
冷戦時代なら旧ソ連が出てくるところ、現代なら中国なのだろう。下巻は主人公の無茶ぶりにも慣れてくるのだが、最後の方は無茶苦茶ぶりがエスカレートしてハラハラドキドキ。訳者にも感謝。早く映画版を観たいのでDVD買ってきます!(買ってきた)2022/10/19
小梅
203
いやいや楽しかったです。SFを敬遠していた人が読んでも面白いと思います。編訳も良かったんだと思う。ワトニーの前向きに一つ一つ困難を解決していく姿が気持ち良いですね。イエィ!2016/04/29
♪みどりpiyopiyo♪
191
はー ドキドキでした~。映画では描ききれなかった細かいディテールとリアルなプロットが読み応えありました。次々と 刻刻と迫り来る難題と苦闘。なのにとってもポジティブなサバイバルストーリーで、それでもやっぱり状況は過酷。ラストは「はぁ~」と深い息が漏れました。おもしろかったー♪ ■悪い人とか意地悪な事とか陰謀とかが一切出てこないのも嬉しかった! 巻末の解説もおもしろかったよ♪ (→続2016/08/16
hiace9000
141
今年読み初めの下巻。ここから'24をスタートできたなんて、幸せ。奇妙なエイリアンが出るわけでも、王国や反乱軍が戦闘を始めるわけでも、異世界や神々とのコンタクトがあるわけでもない。なのに、火星でのオタク的サバイバルと、惑星地球あげての人命救助、そのリアルがここまで面白い。もちろんフィクションである。だが徹底的なサイエンス・リアリズムに根差して描かれる現実は、小説より遥かに奇なるサイエンス・ドキュメント。故にワトニーはじめ、ヘルメスのクルーやNASAスタッフが読後、まるで近しい友人にすら感じてしまうのである。2024/01/01
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
136
★★★★☆面白かった!レビューで「面白かった」もどんなもんだと思うけど(笑)面倒くさい検索作業を何回も何回も繰り返し、マシンの機能を確認し、NASAのこの本のための公開情報を読み、読了したページを遡り前回の記述を探し。そう!ワトニーの動向をしっかりと見守るため、私も力の限りを尽くしてみた。どんな状況であれ、大袈裟に受け止め過ぎ…違う、そうじゃない。前向きな明るさが自分を救…いや、それだけなはずが無い。楽しかった、面白かった、ワトニーの旅を可能な限り理解して、私もソレを心から堪能したかった!2016/03/08