内容説明
歌の好きな日本人は、古来より生活の中でそれを愛し育んできた。民族の文化や芸術のもっとも先鋭的な形ともいえる音楽の、日本文化の基層を探る。アジア各地の民族や音楽との比較、リズム感やメロディの特質、歌垣のルーツ、歌と語り、ハーモニーの成り立ちなどの視点からさまざまな楽器の歴史までを説き明かし、音楽を通して語る秀逸な日本文化論。
目次
第1章 歌霊の島
第2章 リズム感の性格
第3章 古い音を探るには
第4章 日本音楽の起源
第5章 歌垣の故郷
第6章 耳を澄まして
第7章 歌と語りの成り立ち
第8章 ハーモニーはあったか
第9章 フエの故郷
第10章 太鼓は語る
第11章 コトの謎
第12章 都市の庶民の音楽生活
終章 「音楽」の軌道修正