NHKスペシャル・セレクション
幻の大戦果・大本営発表の真相

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140807293
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

内容説明

追い詰められた末の秘策、T作戦とは何だったのか。大戦果を疑問とした情報参謀の緊急電報は、なぜ葬り去られたのか。無責任の論理がつくられる過程を証言で明かし、現代の病弊の源を探る。

目次

プロローグ 大本営発表の変質
第1章 逆転の秘策
第2章 戦果の創出
第3章 真実の封印
エピローグ 幻の大戦果がもたらしたもの
付記 台湾沖航空戦の教訓

著者等紹介

辻泰明[ツジヤスアキ]
1957年東京生まれ。東京大学文学部卒。NHK入局後、ドラマ部、スペシャル番組部などを経て、現在、教養番組部チーフ・プロデューサー。「その時歴史が動いた」を制作中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

23
見栄、恥辱、あるいは士気向上・・・?事実を見極めて次善策を迅速にとる!こともできる訳がない。作戦と情報。「過信と不信」、と訳してみる。資源不足云々以前に、後者が致命的。誇大発表は、実はミッドウェー以前から発生していたとは知らなかった・・・。仕組みも人も麻痺。計840回の大本営発表。読んでて”痛かった”なぁ・・・。2014/01/17

KAZE2013

1
H14/8/13放映、NHK同名番組内容に加筆。昭和19年10月中旬の大本営発表,台湾沖で空母19隻を撃沈、撃破は、残存航空機の多くを失いながら ほとんど何の戦果いなき戦いであった。しかも発表は謀略でも宣伝でもなく、単なる事実誤認と希望的観測に基づくものであった。この情報を元に陸軍はレイテ戦に突入したし、大勝利という発表が敗戦決定を大きく遅らせる結果となった。大本営は官僚集団であって、科学的な戦闘集団ではなかった。同じような情報処理の誤り、身内優先のムラ社会体質、リーダシップ欠如は今の日本でも続いている。2013/02/11

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