蜂の群れに人間を見た男―坂上昭一の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140806562
  • NDC分類 486.7
  • Cコード C0023

内容説明

すべては群れのため、非情な社会。ハチはなぜこの進化を選んだか?部品化する個体・自殺的攻撃・カースト制、はたしてヒトはハチを超えているのか。

目次

1 背番号をつければハチの世界が見えてくる
2 ハチの履歴ハチの個性
3 ミツバチも“所変われば品変わる”
4 昆虫少年津軽海峡を渡る
5 社会進化の頂点に立つ?ミツバチ社会
6 女王物質という秘薬
7 ハナバチの宝庫南米大陸
8 女王食卵―もう一つのカースト制維持法
9 押しかけ弟子たち

著者等紹介

本田睨[ホンダニラム]
サイエンス・ライター。1932年東京生まれ、帯広畜産大学中退。放送作家としてテレビで科学・教育番組の構成を担当。作品に「欅の証言」「チロンヌップの詩」「にんげん家族」。鳥羽海の博物館、つくば科学博・富士通館プランナー、ポピュラーサイエンス編集顧問(ダイヤモンド社)などを務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうゆうpanda

40
戦後すぐの北大キャンパスに作られたハチ小屋。そこに寝泊りし、蜜蜂の観察に情熱をそそいだ若者がいた。坂上昭一。蜂に背中に番号をマークし、個体ごとの動きを追うという気の遠くなるような作業。統制のとれた群れの中の個々。彼が蜂を通して見極めたかったのは先の戦争だったのではないか。同世代のジャーナリストによる本書は、素人でも蜂の生態が分かり易いように解説されている点でも、学者の人柄や時代背景が分かる点でも良書。物のない時代に道具がなくても観察できる動物の行動学。多くの優秀な若者が研究に没頭し成果をあげた貴重な時代。2017/01/15

イシ

0
「行動を見るとはどういうことなのか」考えさせられた。卒研でもっとできたなあと反省した。2017/12/20

orangepelican

0
ハチに興味を持つ人ならその名を知らない人はいないでしょう、坂上昭一氏。ハチの生態をすさまじいばかりの熱意と観察眼で解明していった坂上氏の生涯や様々なエピソードとともに、ハチたちの不思議な生態が綴られています。このような昆虫界の偉大な先人のことを書いた本は意外と少ないこともあり、かなりの良書だと思いました。自然科学に関る研究者や技術者、それにハチに興味ある方はご一読あれ、2015/11/14

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