内容説明
1917年、労働者や農民の期待を担って誕生したソビエト政権。それは歴史の悲劇の始まりでもあった。革命以後、多くの人命を奪った粛清やテロ、また宗教への弾圧、ネップ、農業集団化、強制移住などの真相とは何か。ペレストロイカ、グラスノスチに端を発する「歴史の見直し」のなかで、次々と明かにされる史料・文献、そして語られはじめた真実。人々は社会主義の70年を、どのように受け止めようとしているのか。理想と現実のはざまで、スターリン批判さらにレーニン批判に揺れるソ連社会に迫る。
目次
普通の人々の社会主義
フィルムに刻まれた歴史の真実
記憶の蘇生・ソ連史の70年
自白はこうしてつくられた
ソ連社会はどう確立されたか