内容説明
驚くべき勢いで発行枚数を伸ばしているカード。キャッシュレスの便利さが人々を引きつける一方、多様化する消費者のニーズを探るため、より多くの顧客情報を渇望する企業のあせりが、カードの氾濫に拍車をかける。その背後で、クレジットの意味を十分理解しないまま支払不能に陥る多重責務者の増加が懸念され、またカードを介して蓄積されてゆく個人データの安全性への危惧がつのる。カード社会の光と影に迫る。
目次
プロローグ １０年後のＡ氏の１日
カード新時代―カードの可能性にむけられる熱い期待
カードは進化する―ＣＩカードから光カードへ
カードで客をつなぎとめろ！―顧客獲得戦略のさまざま
クレジット社会の落とし穴―“貸し倒れ”“借り倒れ”を未然に防ぐ
カードが人生を管理する―金融業界のカード戦略
プライバシーをどう守る―カードと個人情報
エピローグ コンピュータ世紀のパスポート
ドラマシナリオ「もうひとりの私」
