NHKブックス
心の仕組み―人間関係にどう関わるか〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019702
  • NDC分類 140
  • Cコード C1311

内容説明

前著『言語を生みだす本能』で名高い認知科学界のポップスターが、心の仕組みの複雑な秘密に迫る。心とは、一つではなく複数の演算器官からなる系である。その系は、人類が狩猟採集生活のなかで直面したさまざまな課題を解決する過程で、自然淘汰によって設計されてきた―この心の計算理論と進化心理学の大枠を明快に、ウィットに富む語り口で明かす。全米で抜群の評価を得たベストセラー待望の邦訳。

目次

第1章 心の構造―情報処理と自然淘汰(ロボットをつくるための課題;精神活動を逆行分析する;進化心理学の登場)
第2章 思考機械―心を実感するために(宇宙のどこかに知的生命体はいないのか;自然演算;反論に答える ほか)
第3章 脳の進化―われら石器時代人(賢くなる;生命の設計者;盲目のプログラマー ほか)

著者等紹介

ピンカー,スティーブン[ピンカー,スティーブン][Pinker,Steven]
現在、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授。視覚認知と幼児の言語獲得についての研究により、米国心理学会から「Distinguished Early Career Award」、および、「McCandless Young Developmental Psychologist Award」受賞。『心の仕組み―人間関係にどう関わるか』で「ロサンゼルス・タイムズ」ブック賞受賞、ピュリツァー賞文芸ノンフィクション部門最終選考候補、「ニューヨーク・タイムズ」ブック・オブ・ザ・イヤー受賞

椋田直子[ムクダナオコ]
1941年東京生まれ。1970年東京大学文学部大学院修了。1985年よりフリーの翻訳者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

9
2013年にちくま学芸文庫で上下2巻で再刊されていますが、元の上中下3巻に分かれているNHKブックス版を図書館で借りて読んでいます。説明が丁寧でわかり易いのですが、関連する事柄の記述が冗長すぎると感じられ、ちょいイライラしながら読み進めた感があります。このあと、中下と読み終えることができるか心配です。2017/11/05

isao_key

6
ヒトの知能を進化させた過程にピンカーは4つの要因を挙げている。優れた視覚、集団生活、手の発達、狩猟である。この仮説について「歴史的に見て、夜行性の肉食獣が立体視覚を獲得し、その子孫が昼行性に転じて、果物を食べる中で色覚を獲得し、肉食獣から身を守るために集団で生きるようになり、移動の方法が変わって、枝にぶら下がって移動するようになったため、手が発達するとっ同時に直立する準備ができ、その後、気候が変化して、森を出て草原に住むようになり、直立歩行が始まった。」のではないかと説明している。2019/08/27

羊山羊

5
最近、本を開けばピンカー氏の名前が出てくるのでとりあえず著作を追いかけてみることに。進化心理学というジャンルの本ということで、生物の体のみならず、心というものも長い進化の過程を経てきたものであるとのこと。大苦戦で中々頭に入ってきませんが、とりあえず頑張ってトライします。2018/07/19

伊勢田和良

3
スティーブン・ピンカー「心の仕組み 上」を読みました。 面白く、内容も理解出来ましたが、手強い本で、丁寧に舐めるように読んで面白さが味わえる本でした。 ピンカーは、進化心理学者として有名な学者です。 進化論の立場から、人間の様々な肉体的な器官が、自然淘汰によって進化してきたとするならば、心が生じる器官の脳も自然淘汰によって進化していることを、さまざまな面から説明しています 脳は、情報処理を目的として設計された複雑な装置で複数の演算器官からなる系で成り立っている。 心は、脳の産物であり複数のモジュールか2015/08/28

ほしいつ

2
『心の仕組み』は上・中・下巻に分かれていますが、原著は一冊です。全三冊読んだ時点で感想を書こうと思ったのですが、上巻だけでほとほと疲れたので、とりあえず少しインターバルをとって、中巻・下巻に向かうつもり。2010/04/11

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