NHKブックス<br> 徳川慶喜―近代日本の演出者

NHKブックス
徳川慶喜―近代日本の演出者

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140018071
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1321

内容説明

家康以来の傑物といわれた“最後の将軍”徳川慶喜は、尊王攘夷運動と公武合体運動のただなかで煩悶し、ついに二百余年の江戸幕府を終焉させ、歴史の彼方に自らを消し去ってしまった。歴史変革の嵐の中で、最後の将軍職を担った慶喜は、いかなる展望のもとに、「大政奉還」を決断し、幕府の幕引き役を演じたのか。時代を見据えながら、慶喜が描いた国家構想とは、どのようなものであったのか。第十五代将軍・慶喜の生涯をたどり、近代の内実を問いなおす。

目次

序章 暁闇の海―開国への大いなる潮流と尊王攘夷
第1章 一橋家相続―将軍家慶の期待と斉昭の野心
第2章 神龍の一鱗―将軍継嗣をめぐる政争
第3章 将軍後見職へ―尊王攘夷運動と公武合体運動の只中に
第4章 幕政改革と慶喜の苦悩―幕府、朝廷そして第三勢力の台頭
第5章 大政変のうち・そと―慶喜の権謀と演技
第6章 禁裏守衛総督として―長州追討の緊張と焦燥の日々
第7章 大政奉還の深層―最後の将軍の政権
終章 彼方に―この世をばしばしの夢と聞きたれどおもへば長き月日なりけれ