内容説明
宗教的迫害を逃れ、メイフラワー号の入植者によって拓かれたアメリカ。英国植民地時代の苦悩、先住民たちとの協調と葛藤、そして独立から建国へ。その歴史を担った人々は、どのように“新世界”を築きあげたのか。ファーザーズたちが確固として守り続けたピューリタンの伝統、あるいはプロテスタンティズムの実践が、彼らの“正義”であり、信条であった。本書は、アメリカ建国の舞台地ニューイングランドに七年間暮した著者が、日々の生活の中に、人々の気質の内に、アメリカ的精神の原形を見いだす。これは、もうひとつのアメリカ歴史物語。
目次
1 ニューイングランドの秋
2 歴史の記憶
3 ホバート・レインの日々
4 フィリップ王の最期
5 心の風景を訪ねて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てり
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ニューイングランドにまつわるエッセイ。オールド・ディアフィールドやオールド・スターブリッジ・ヴィレッジ、ハンコック・シェーカー・ヴィレッジなど、当時の生活を忍ばせる名所紹介は、どれも初めて聞く場所で興味深かった。娘さんとのやりとりもほっこりしてよき。著者のニューイングランド愛が感じられる。2022/05/26
ぼや
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ホーソンの緋文字とか、最近見たワンダヴィジョンつながりでニューイングランドの歴史に興味があって、たまたま見つけたから読んでみたけど、すごく良い本だった!その土地に永住しようとした外からの人だからこそ、そこの歴史や風景、住む人達の人となりを客観的に、そして感動を持って記せたのかな?と思う。それにしても、著者のニューイングランドの歴史を調べる情熱はすごい。そんなに良い所なのか?行ってみたい!と思わせる。どこも今もそうだと思うけど、国って別の集団を虐殺してきた歴史があって、何でなんだろうと思わざるを得ない。2021/03/28