NHKブックス<br> 無心の画家たち―知的障害者寮の30年

NHKブックス
無心の画家たち―知的障害者寮の30年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140017807
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C1336

内容説明

暴力、いじめ、妬み、盗み等の横行する重度の知的障害者寮で絵画教室を始めて30年余。家庭環境に恵まれず、ゼロからスタートした障害者たちの絵が、10年、20年を経て公募展に次々入選し、“生の芸術”のメッカ、スイスのアールブリュット美術館に永久収蔵されるまでの道程。著者は、どのように彼ら独自の世界を発見し、ひき出したのか。型やぶりの指導は、福祉や教育のあり方、人間のもつ限りない可能性について問いかける。

目次

序 鶏小舎から世界へ―絵画教室の30年
1 10年間の反抗ののちに―小笹逸男
2 ずば抜けた色彩感覚―山本一男
3 親分の風格―山本悟
4 豪快さと繊細な表現―福村惣太夫
5 優れた表現世界の予感―浅木久輝
6 「家」を描きつづけて25年―堀田哲明
7 「エヘン、エヘン」と「オイ」―山崎孝
8 二人の男の戦い―森昭慈
9 希望の星―岡本由加
終 ときに感あり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

5
重度知的障害者更生施設「みずのき寮」寮生の横顔と、彼らが生み出す天才的な作品を紹介。著者は、心のけがれのなさを強調する「裸の大将」に、あんな奴はいないと憤る。実際は、失禁、夜尿、盗み、暴力、いじめの世界であることを告白する。だからこその作品といえよう。その剥き出しの本能が作品に形を変えたのだ。蓮の花は泥水に咲く。2018/12/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1869981
  • ご注意事項