内容説明
日本の対外援助の主力はODA(政府開発援助)である。しかし、このODAをめぐっては、誤解にもとづく批判も多く、正当な評価は多くない。中国やインド、東南アジアへの援助の実情を調査した著者たちが、偏らない立場で現地の人々の評価を聞き出し、ODAの理念を追究する。
目次
第1章 日本型援助とは何か
第2章 対中経済協力の諸問題
第3章 対インドネシア・タイ援助の成果
第4章 インド・ナルマダ・ダム・プロジェクト
第5章 援助供与体制をどう築くか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Moloko
1
最近に投稿した鷲見の『ODA 援助の現実』等のODA批判者に対する反論として書かれた本で、私が鷲見の本を読んでいた時に感じていた援助批判の一方性を痛烈に批判している。鷲見らが拠った情報源がいかに偏っていて現地国政府の対応がねじ曲げらたかを入念な現地取材をし、ODAによる開発が残念なことに一部の人々の生活移転を伴うものでも概ねは補償の対象になり、その他の人々には生活用水や農業の便になっていて、それは日本の昔の開発風景と同様であり、成田もそうだった2017/11/14
みかちゃん
0
草野さんの本は、参考になりますね。2011/05/23