繁華街の近代―都市・東京の消費空間

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  • サイズ A5判/ページ数 278,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130611268
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C3052

出版社内容情報

江戸から東京へ.人びとの楽しみの場、繁華街の建築と街並みは,どのように形成され,人びとの生活に影響を与えていったのか.銀座煉瓦街、土蔵造の商店街の視座,勧工場,百貨店,ショッピングという消費行動…….都市・建築から消費文化と近代性を問い直す. 

内容説明

銀座煉瓦街、土蔵造りの商店街、勧工場、百貨店、カフェ、看板建築、アールデコの街並み、ショッピングという消費行動…。江戸から東京へ。その変容を、建築・都市の視座から跡づけ、消費文化と空間の近代性を問い直す。

目次

序 繁華街からみた近代都市
第1章 意図せぬ発展をみた商店街・銀座
第2章 土蔵造りの建物が並んだ商店街
第3章 遊覧の場になった商店
第4章 街衢鑑賞を楽しむ商店街
第5章 都市生活に潤いを与える商店
第6章 サラリーマンの都市
第7章 刺激的な都市の魅力

著者等紹介

初田亨[ハツダトオル]
1947年東京都葛飾区生まれ。工学院大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程工学研究科建築学専攻修了。工学博士。1971年工学院大学助手を経て、現在は工学院大学工学部建築学科教授。専門は日本近代建築史・都市史
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感想・レビュー

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三月

0
街衢鑑賞の主体の社会階層や職業に関しての考察はあったが、性別の内訳についての言及が少ない。女性たちが鑑賞の「対象」、または街歩きの必需品のように扱われたということも、史料から読み取れるのではないか? 街を楽しむ主体を「人々」と著者は書くが、だたの「人々」という存在はあり得ず、蓋を開けてみれば構成に偏りがあり、男性性と女性性の非対称が明らかになるのではないか。もっとジェンダー面からの考察も欲しかった。2015/07/20

Hiromu Yamazaki

0
主に明治期の銀座の繁栄を史料を丁寧に追いながら記述していく。建築の変化などが淡々と述べられるが、なぜその当時に繁栄したのが「銀座」という地だったのか、なぜ浅草・上野でないかという点がやや手薄な感(社会的要因がもっとあっても良さそうな気が)。家族の娯楽空間として発展…とあるが、むしろ異文化のメディア発信基地としての非日常空間という性質が強かったのではないか(博覧会そのものとしての都市空間であって、性質を踏まえ…というレベルを遥かに超えている)。続きは「都市のドラマトゥルギー」で、という感じなのかな。2014/05/06

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