出版社内容情報
個人化が進む都市社会において,人々は友人・親族などとのパーソナルネットワークをどのように形成しているのか.東京・福岡・新潟・富士・松江に居住する約1000名に実施した調査をもとに,階層・移動・家族・社会意識など多様な視点から描く.年賀状事例調査に基づくより緻密な分析もユニークである.
内容説明
本書は、先行研究との関連において、都市および都市社会構造がパーソナルネットワークに与えるそれぞれに異なる効果を明確に析出したものである。さらにパーソナルネットワーク自体が個人の行動・意識に効果を与える側面をみて、親しい人びとの外に拡がるネットワークを捉えるための事例調査を試行した有意な知見を得た。
目次
1章 研究の目的と方法
2章 都市度と友人ネットワーク
3章 階層的地位と友人ネットワーク―ネットワーク・サイズを中心に
4章 地域移動者のネットワーク
5章 都市度と親族ネットワーク―親しい親族数と近親保有量を中心に
6章 地位達成におけるパーソナルネットワークの機能
7章 自営業主層と雇用者層の友人ネットワーク
8章 政党支持・投票行動とパーソナルネットワーク
9章 社会意識とパーソナルネットワーク
10章 事例分析―年賀状による拡大パーソナルネットワークの分析
11章 拡大するパーソナルネットワーク