二・二八事件―「台湾人」形成のエスノポリティクス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 385,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130362146
  • NDC分類 222.407
  • Cコード C3031

出版社内容情報

二・二八事件とは,日本の敗戦とその植民地帝国の崩壊により,日本と日本人がもはや直接の当事者ではありえない状況のもとで1947年2月28日~3月中旬にかけて台湾人と政府側との間に発生した衝突事件である.本書は,台湾人自身の一次史料を重視し,関係者への独自のインタビューを実施し,さらに統治側の史料に対しても新しい解読を試みることにより,この事件の歴史的位置付けを行う.

目次

序論 台湾政治史におけるミッシング・リンク
第1章 植民地解放運動と台湾人意識の形成
第2章 「光復」をめぐる官民の対立構図
第3章 台湾人による脱植民地化の摸索
第4章 国民統合の破綻と二・二八事件
第5章 国民党政府による再植民地化の展開
結論 脱植民地化と国民統合の葛藤

著者等紹介

何義麟[カギリン]
1962年台湾東部花蓮県に生まれる。1984年東呉大学日本語学科卒。1991年東京大学大学院総合文化研究科国際関係論修士課程入学、1993年同大学博士課程進学。1999年東京大学大学院総合文化研究科学術博士取得。現在、台北師範学院社会科教育学科助理教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。