出版社内容情報
人権問題の諸相を捉えることを起点に,自律と支援の交錯が如実に現れる児童福祉や,揺れ動く家族と国家・社会保障のあり方など,すべての基本となる「個人」を視座に据え,個人とその生活を支える様々な法システムの変貌を考察する.
内容説明
人権、家族、社会保障―揺れ動く「個」を法システムはどのように支えるのか?すべての出発点「個人」から考える。
目次
1 個人をまもる(ペルーの人権NGO―その組織と活動;障害児の出生をめぐる法的言説―ペリュシュ論議における民法学説の位相;外国人雇用の現状と政策課題)
2 子どもを育む(児童福祉における介入と援助の間;保育サービスの供給システムとサービス供給の実態―家族政策としての保育政策を考える)
3 家族を開く(行政組織を通じた養育費の取立て;児童虐待への対応における裁判所の役割―イギリスにおける被ケア児童との面会交流問題を素材に;パクスの教訓―フランスの同性カップル保護立法をめぐって;社会保障における世帯と個人)
著者等紹介
岩村正彦[イワムラマサヒコ]
1956年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授(社会保障法)
大村敦志[オオムラアツシ]
1958年生まれ。東京大学法学部教授(民法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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