出版社内容情報
世界システムの揺らぎのなかで--「アメリカの平和」に象徴される「世界秩序」の形成からその動揺への過程を改めて問い直し,世紀末,ヘゲモニーの後退による「揺らぎ」のなか,〈システム〉編成の新たな胎動にふれる.
内容説明
空想された過去と記憶された未来の間で。「アメリカの平和」に象徴される「世界秩序」の形成から動揺の過程を改めて問い直し、世紀末、ヘゲモニーの後退による揺らぎのなか、新たな「システム」の胎動にふれる。
目次
序章 システムの再編はその動揺か精緻化か
1章 国際通貨システムの動揺と変容
2章 自由貿易主義と保護主義―戦後の通商システムの展開
3章 日本型多国籍企業による国際的技術伝播―アメリカ型との比較の視点から
4章 ヨーロッパ統合の射程―覇権代替の可能性
5章 20世紀システムにおけるベトナム戦争―1961年の「愚行」
6章 冷戦の終わりかた―合意による平和から力の平和へ
7章 ヘゲモニーとネットワーク―国際政治における秩序形成の条件について