出版社内容情報
〈違法性の本質〉をめぐる議論から〈共犯の因果性〉〈罪数論〉にいたるまで,刑法総論における重要論点をカバー.明快な記述により各論点を浮き彫りにした本書にふれることで,法律的論証の論理的流れの把握が可能となる.気鋭の著者が刑法の現代的課題を鋭く論究する一冊.
目次
1章 意思の自由と規範の防衛
2章 可罰的違法性と法秩序の統一性
3章 構成要件該当事実の錯誤と違法性の錯誤
4章 監督過失―火災事故判例をめぐって
5章 原因において自由な行為
6章 共犯の因果性―心理的因果性を中心として
7章 罪数論