シリーズ人間の発達
日本人のしつけと教育―発達の日米比較にもとづいて

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  • サイズ B6判/ページ数 214,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130131124
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C1311

出版社内容情報

日米比較研究を多くてがけてきた心理学者の初めての日本人論.しつけや教育の方法の中に日本の文化的伝統がどう反映されているか,それを通じて日本人の物の見方や感じ方がどのように形成されるかを総合的に論じ,これからの社会での人のあり方を示唆する.

内容説明

多くの日米研究を手掛けてきた心理学的比較研究の第一人者による、発達心理学的日本人論。日本人とアメリカ人のものの考え方や感じ方の違いを浮き彫りにしながら、その原因になるしつけや数育の仕方、考え方の特色を探り、さらにそれらが文化的伝統をどう反映しているか、どういう社会に対する適応として形成されているかを追究する。実証的資料と経験的洞察をあわせ、心理、教育、道徳にわたって総合的に論じ、これからの社会での人のあり方をも示唆する。

目次

序章 日米比較の視座
第1章 意欲の構造
第2章 役割社会と受容的勤勉性
第3章 内在モデルとしての「いい子」
第4章 「気持ち」への関心
第5章 滲み込み型のしつけと教育
第6章 道徳意識と道徳的判断
補章 日米母子研究

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Olive

8
躾や教育が考え方や行動にどのような影響を与えるのかを、日米母子研究を中心に論じた本。30年前の当時の認識から、自身がどう育てられてきたかがわかるという点で興味深い。 社会は多様化しているけれども、役割社会は現在にもあてはまる。 自発的役割人間・過程型の特性の一つに受容的勤勉さがある。つとめにまい進する態度はその過程の努力を重視し、「辛抱」に対する美徳となって評価される。 気持ち社会の日本ではそこに「絆」が積極的に肯定され、主観としてこうするより外はないと、つとめを全うする以外の選択肢の余地がなくなる。2023/04/10

M

1
科学的な分析本。定量データが多く、学術的には参考になる。心構え的なものは無し。2016/10/30

saku_taka

0
著者が携わった日米母子研究を、著者ら以外の研究も絡めて紹介し、日本のしつけや教育の特徴を解読する。日本では言葉にあまり頼らない傾向にあるようだ。比較文化研究の苦労話も書かれていて、それも面白かった。2013/06/26

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