出版社内容情報
明治維新以来、義務教育の過程において実施された歴史教育は、日本イデオロギーの形成にいかなる役割を果したか。初等教育における教科書を中心に考察し、教育体制-教育指針-教師-教材のからみあいを初めて解明する。(UP選書 21)(初版:1969年)
明治維新以来,義務教育において実施された歴史教育が日本イデオロギーの形成にいかなる役割を果したかを教科書の分析を中心に解明.
内容説明
小学校の歴史教材は、国民全体の歴史の見方や考え方を培い、国民思想を形成するのに重要な役割を果してきている。本書では、小学校で使用した歴史教科書をとりあげて教材の変遷を明らかにした。
目次
歴史の教育
維新前の歴史教材
明治五年の学制と歴史教授
最初の文部省版歴史書
明治10年前後の歴史教授
歴史の教則と聖旨
天皇歴代史から紀事本末史へ
歴史は神武紀元から
人物主義と歴史教材の定形
国語読本と歴史教材〔ほか〕