出版社内容情報
建国以来1960年代にいたるアメリカの政治史を,政党の対立を中心に,簡潔・平明に描いた.巨匠ビアードにより書かれた時期以降の40年間の動きは斎藤教授が加筆されている.
感想・レビュー
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み
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「合衆国憲法の経済的解釈」という、アメリカの憲法制定を自由や民主の形而上概念を抜きに経済的利益の追求の結果として説明する(当時としては)ラディカルな論文を出したビアードという人が書いた本で、補論やあとがきに後の時代の批判も収録しつつ、ワシントンからケネディまでの二百年にわたる壮大な政党のバトルを票田となる社会階層と勃興と衰退、その時代で話題になった政論に着目し早送りで追えるとても楽しい本。この本を読むまで現在の二大政党の前に2つの二大政党体制があったと知らなかった。負けた大統領候補についてもよく知れて良い2022/12/05