出版社内容情報
冷戦後世界の各地で多発する民族問題・紛争の背景には何があるのか.歴史,文化,宗教,国際関係にわたって,様々な地域の民族をめぐる様々な問題の根源と文脈を考察し,新世紀のパラダイム構築をめざす.東大地域文化研究シンポジウムの成果.
内容説明
冷戦後世界の各地で多発する民族問題・紛争の背景には何があるのか。本書は、歴史、文化、宗教、国際関係にわたって、様々な地域の民村をめぐる様々な問題の根源と文脈を考察する。東大地域文化研究シンポジウムの成果。
目次
序章 民族問題をどう理解すべきか
第1章 中華ナショナリズムと「最後の帝国」
第2章 中国非主流地域のサブ・ナショナリズム
第3章 海と陸をつなぐ地域アイデンティティ
第4章 政教分離主義と基層文化・ヒンドゥーイズム
第5章 文化多元主義の行方
第6章 インディヘナと揺れる綱
第7章 民族自決から地域自決へ
第8章 「新東欧」と独立国家共同体
第9章 国家統一と地域統合
第10章 移民という「新しい民族問題」
第11章 ヨーロッパ統合とアイデンティティの重層性
終章 映像のなかの「民族」