C・novels
前巷説百物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 731p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784125010700
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

百物語はここから始まった――時は江戸、若き又市が仕掛けるからくりが、妖怪を生み怪談を紡ぐ! 御行誕生に至るまでの、六つの物語。

内容説明

理不尽な目困った目、弱り目祟り目悲しい目、出た目の数だけ損をうる、それが憂き世の倣いごと。出た目の数だけ金を取り、損を埋めるが裏の顔―。物貸しを商売にする根岸町の損料商“ゑんま屋”に流れ着いた若き小悪党・小股潜りの又市。口は悪いがお人好し、直ぐに熱くなる青二才の双六売りが、御行装束に身を包み、闇の世界に身を投ずるまでの物語。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963(昭和38)年、北海道小樽市生まれ。94年『姑獲鳥の夏』で作家デビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『前巷説百物語』で第130回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロア

9
読了後、ひっそりと泣いた... (ノД`*゚)゚・:。..巷説百物語シリーズは、最後は毎回しんみりしちゃうね。きっと、登場人物達がみんなイキイキしてるから、読了に伴う別れがリアルに辛くなっちゃうんだ。(つ_;*)グスン みんなにまた会いたいよ2014/11/26

sayzk

8
前半、風船の仕掛け等少し大味かな、と思ったがそれはそれで「巷説」「続巷説」とは違う活劇っぽくて面白かった。 ゑんま屋の稼業が裏渡世ではないという江戸の時代、社会っていったい?昔の身分制度の知識をもう少し入れてから読んだらもっと面白いでしょうね。2014/09/10

ひーたろー

4
青い青い言われてる悩める又市さん。周防蝦蟇が好きだな。山崎さん、勿体ない…。そして何気に蝋燭問屋の若旦那が顔出ししてるのが…。2014/07/29

あここ

3
まさか未読!?覚えてへんけど前・後を登録してなかったので読む。面白いけど長かった、本が重かった・・まだまだヒヨっ子、御行さんになる前の又市さん。小悪党ってぴったりな言葉・・全然真っ当な生活してへんけどどこかしら正義感が漂うとゆうか。殺すのはあかん。殺さずに何とか何とかって苦心する。んでもえらい人数死んでまう。敵も仲間も。。心痛める優しい又市さんが好きだ。1話目の膨張する女将さん話が面白かった。何?肉?部屋いっぱいに肉?縮みかけって(笑)同心、手下さんもいい味、利用されまくり。おぎんちゃん?って、あの!?2018/09/28

3
「騙して賺して謀って、夢ェみさせてやることも出来るじゃねェか―」なんだか本当に青い又市に心がざわざわしっぱなしでした。江戸だからあの人出てきたら良いな…と思ってたらまさかの登場に心踊る!こんな過去があったのか…と思って初期から読み直すと、また違った又市さんが見えるかも。ゑんま屋の一味が好きだった。山崎の旦那が本当に好きだったよ。 2011/08/06

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