出版社内容情報
自殺の諸相を考察し、アノミー、生の意味喪失、疎外など、現代社会における個人の存在の危機をいち早く指摘した、社会学の古典的名著の完訳。
デュルケーム[デュルケーム]
著・文・その他
宮島 喬[ミヤジマタカシ]
翻訳
内容説明
自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か?十九世紀ヨーロッパにおける自殺率の統計を仔細に分析し、自殺を「自戸本位的」「集団本位的」「アノミー的」「宿命的」の四タイプに分類。生の意味喪失や疎外感など、現代社会における個人の存在の危機をいち早く指摘した、近代社会学の礎となる古典的名著の完訳。索引付き。
目次
第1編 非社会的要因(自殺と精神病理的状態;自殺と正常な心理状態―人種、遺伝;自殺と宇宙的諸要因 ほか)
第2編 社会的原因と社会的タイプ(社会的原因と社会的タイプを決定する方法;自己本位的自殺;集団本位的自殺 ほか)
第3編 社会現象一般としての自殺について(自殺の社会的要素;自殺と他の社会現象との関係;実践的な結論)
著者等紹介
デュルケーム[デュルケーム] [Durkheim,´Emile]
エミール・デュルケーム。1858年、フランス生まれ。社会学者。マックス・ヴェーバーと並ぶ社会学の創始者であり、ヴェーバーの歴史主義的方向性に対して、自然主義的アプローチをとった。ボルドー大学で教鞭をとり、『社会分業論』や『社会学的方法の規準』、『自殺論』を執筆。のちにソルボンヌ大学に転じ、『宗教生活の基本形態』や『道徳教育論』などを著す。1917年、没
宮島喬[ミヤジマタカシ]
1940年(昭和15)、東京生まれ。東京大学文学部卒業。お茶の水女子大学文教育学部教授、立教大学社会学部教授、法政大学大学院教授を歴任。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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