中公新書ラクレ
日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121501974
  • NDC分類 366.2
  • Cコード C1236

出版社内容情報

九〇年代後半から若年層の失業率が高まり、正社員になれない若者が増えた。この問題にいち早く直面した先進諸国の対策に学ぶ。

内容説明

欧米先進国は二十年以上、若年雇用問題に取り組んできた。本書は英国のニューディール、ドイツのデュアルシステム、オランダのパート対策等の成功例・失敗例を検証し、教訓を導き出す。

目次

第1章 苦闘する世界の若者(苦境に立つ先進諸国の若者たち;若年雇用悪化の背景;高失業率と共存する欧米諸国;先進諸国における若年雇用政策の特徴)
第2章 先進諸国における若年雇用政策(英国;フランス;ドイツ)
第3章 日本の若年雇用の何が問題なのか(若年雇用の実態;若年層における構造的失業率の上昇;非正規雇用への「ヒステレシス効果」とは?)
第4章 変革を迫られる日本の教育・訓練システム(若年雇用政策不在の日本;構造的失業率の上昇への対応;パートタイム労働者に対する均等条件の確保;教育・訓練制度の問題点;遅れている供給側の対応;セーフティネットの必要性)

著者等紹介

白川一郎[シラカワイチロウ]
追手門学院大学経済学部教授。1943年香川県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。経済企画庁調査局審議官を経て、2005年より現職。(株)四国化成社外取締役兼務。日本景気循環学界理事、CIRET(国際景気循環学会)日本代表顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

叛逆のくりぃむ

7
 雇用規制が硬直性を生んでるという指摘に釈然としないものを感じる。また、非正規-正規間の格差ひしても、現実には正社員の待遇低下という形で、非正規に近づきつつあるのだと思う。兎に角納得がいかない本。2016/12/26

銀木犀

1
世界的にも若者は正社員になりにくい世の中なんだと思う。生まれた時代が悪かった・・・ ただ非正規でも同一労働・同一賃金にするとか、新卒だけ偏重しないとかそういう改善策もあるわけで。日本もそういう方策をださないとまずいんじゃないかとは思った。ところで、労働政策というとオランダが最近流行っていたけど、今はどうなんだろうなあ。その前は北欧が流行っていて最近はそうでもないのでなりゆきを見守りたい。2010/10/20

まろ

1
主要先進国の若年者の為の雇用対策を読んで、日本は何をやってるの?と思ってしまった。腰が重すぎます・・・(><)2008/06/19

東側ギャン

0
2005発行なだけ、既に古典化しているような気がする・・・いや2005ってそんな昔だっけ? まず世界中で正規雇用の意味が変わっている気もするし、この本に書かれていた支援政策がいうほど機能していなかった可能性も2017から見るとそう思う。わりと語られることの少ないイタリアとオランダの話は貴重だと思った。2017/05/18

イチゴタルト

0
オランダでは正規と非正規は働く時間が違うだけ。日本は正規と非正規ではお金やら保険やら全く違うもの。もっと日本は働くを考えるべきだと思う。2017/05/04

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