内容説明
大学淘汰時代を迎え、どこが姿を消すのか。全国津々浦々の大学に調査・取材を行い、現場の危機意識の大きさと、生残りへの模索を明らかにした決定版。経営危機の実態とは。教授力の優劣は。
目次
海外流出
学力低下
経営危機
教授力
「トップ30」の波紋
早慶の新世紀
改革トップランナー
APUの挑戦
「大学関西フォーラム」第一回シンポジウム
「大学関西フォーラム」第一回懇話会
全国学長アンケート
大学アンケート
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
348
20年前の出版だが、状況には今も基本的な変化はないようだ。大学が全入時代を迎えて久しいが、地方の大学は定員の確保が一層困難になりつつある。原因は様々に挙げられようが、大学自身の怠慢、文部科学省の失政、社会的ニーズの変化などが複合してのことだろう。大学も改革にやぶさかではないが、成功例は少ない。ここに紹介されている中では、東大の先端研究所構想や、立命館アジア太平洋大学くらいか。もちろん、東大とても安穏とはしていられない。海外の大学(主としてアメリカ)が魅力ある選択肢となってきたからである。⇒2022/12/16
Kimi
2
今から13年前に書かれているから現在(2015年)とは事情が異なるが、それでも大学の現状は変わらないだろう。大学が乱立する時代に生き残るためには差別化が大切なんだろうな。2015/02/11
葉
2
学力低下や私立大学の入学定員割れの状況、学部新設、国立大学の統合などが書かれており、大阪は外大と、神大は神戸商大を吸収しているわ、慶應のスーファミと言われる学部や早稲田の現状も書かれており、近大や大阪のしがない女子大についてもふれられている。2014/09/05
アルゴン
2
★★★☆ 少子化がどんどん進み、大学に入る高校生が減っている現代、現状に甘んじていたら大学は淘汰されてしまうのでしょう。後半に掲載されている立命館アジア太平洋大学開校のドキュメントには驚嘆してしまいました。立命館のポテンシャルはすごいなあ。2014/02/09