中公新書<br> 大塩平八郎の乱―幕府を震撼させた武装蜂起の真相

個数:
電子版価格
¥968
  • 電書あり

中公新書
大塩平八郎の乱―幕府を震撼させた武装蜂起の真相

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月18日 17時06分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027306
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C1221

出版社内容情報

江戸後期の大坂で、「救民」を掲げて敢然と立ち上がった男がいた。近年発見の史料もふまえ、幕府を震撼させた反乱の全容に迫る。

内容説明

江戸後期、天保の大飢饉が起こり、深刻な米不足から大坂でも餓死者が続出した。大坂町奉行所の元与力で陽明学者の大塩平八郎は、窮状を見かねて奉行所に救済を嘆願したが容れられず、私塾の門弟らと「救民」を掲げて決起。乱は一日で鎮圧された。自決まで一カ月余り大坂市中で潜伏を続けた大塩の真意は何か。密かに江戸へ送った「建議書」で何を訴えようとしたのか。近年発見の史料もふまえ、幕府を震撼させた事件の全容に迫る。

目次

序章 「大坂大変」
第1章 与力大塩平八郎
第2章 未完の「三大功績」
第3章 洗心洞主人
第4章 洗心洞の内外
第5章 「四海困窮」
第6章 大坂の乱
第7章 それぞれの最期
終章 大塩の乱とは何だったのか

著者等紹介

薮田貫[ヤブタユタカ]
1948年(昭和23年)、大阪府に生まれる。大阪大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科に進み、博士(文学)を取得。京都橘女子大学助教授、関西大学文学部教授などを歴任。現在、兵庫県立歴史博物館館長。関西大学名誉教授。専門は日本近世史(社会史・女性史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

123
大塩平八郎の乱は教科書でも特筆されるが、大塩個人の伝記や武装蜂起の動機は表面的な話しか出てこない。本書では大坂奉行所与力として汚職官吏摘発に功があり、学塾洗心洞の門人が農村部にまで広がっていたなど、有能な実務官僚ながら正義感の強い学者だった知られざる側面を簡明にまとめている。だからこそ「四海困窮」を放置できず決起した事情や、大きな損害を受けながら大坂の住人に慕われた理由が見えてくる。また老中宛てに失政糾弾の建議書を送るなど視野も広く、元役人でありながら初めて幕府を討つと公然と提起した衝撃は大きかったのだ。2023/02/11

ばたやん@かみがた

117
《最新の史料研究が解き明かす乱の複雑さ》地元大阪の人間としては無関心ではおれない江戸末期の重要人物・事件です。70年代のこととて、小学校の教室では「世直し」に向けての蜂起行った人物として賞賛一方のイージーな教えられ方をした記憶が。だが、乱前後に大坂のみならず広く流布した有名な檄文のみならず、昭和期に発掘された大塩から幕府へ乱と同時に発出された「建議書」の内容、更に同僚・上役らの日記などからはそのように単純な捉え方では到底収まらない人物像・乱の実像が浮かび上がって来るのです。(1/6)2023/04/16

六点

91
旧著『武士の町 大坂』で江戸期大坂在住武士は意外と多く文化的にも全く軽視するには当たらないと、啓蒙と云う意味では大変なものであった。その大坂武士の代表としての大塩平八郎の乱を論じて見る。天保の大飢饉の一つの余波であり、戦闘としては取るに足らないものであったが、敗走後大塩達が潜伏するなどしたため、意外と後を引いたらしい。六点は特に思いあれで無いので、大事をなす割にあまい見込みでの暴発であり、なんだかなあとしか思えない。大阪の三大火災と呼ばれた大火の一つにまでなったのですからねえ。 2024/02/27

skunk_c

71
乱が一日で鎮圧されたことは既知だったが、大坂で大火を招き、平八郎が事後一ヶ月以上も潜伏していたことは知らなかった。本書は平八郎の生涯をかなり詳細に見ながら、その人物像と飢饉に対する意識を丹念に取り上げ、特に乱の前日に江戸の徳川斉昭らにあてて密書を送っていた(斉昭には未達)ことを重視する。つまり大坂の乱で江戸を動かそうとしたとのこと。平八郎のスケールの大きさを感じた。巻頭に地図、巻末に乱の再配布された檄文の現代語訳があるのも良かった。ただし文章は主語の省略が多い独特のリズムで、話題も飛ぶので読みにくかった。2023/02/24

HANA

68
どんな歴史の教科書にも記述がある「大塩平八郎の乱」。これまでは単に貧民救済のためのものと理解していたが…。本書はそんな乱に対して、平八郎の文人としての側面や与力としての活躍。乱に至るまでの道筋と起こすまでの様々な理由。そして乱に参加した面々の最後まで、多面的に考証されている。ただ乱に置いて聞いた事のある名は平八郎だけで、彼を巡る数多の人々、同僚与力や門下生の面々は初めて聞く名ばかりなので、地味な側面があるのは否定できないけど。今まで教科書に一行だけだった乱が、読み終えた今違った光芒を放つように思えました。2023/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20436218
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。