中公新書<br> 物語 バルト三国の歴史―エストニア・ラトヴィア・リトアニア

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中公新書
物語 バルト三国の歴史―エストニア・ラトヴィア・リトアニア

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017581
  • NDC分類 238.8
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ロシア、ドイツなど周辺大国の狭間にあって滅亡することもなく独立を勝ち得た三国の数奇な歴史。

内容説明

二〇〇四年五月、エストニア、ラトヴィア、リトアニアは念願だったEUへの加盟を果たした。これまで三つ子のように扱われてきた三国は、なぜ「バルト」と一括されるのか。その答えは、中世から東西南北の交易の十字路として注目されたバルト海東南岸地域でくりひろげられた歴史の中にある。周辺大国ドイツ、ロシアの狭間にあって、それぞれの民族のまとまりを失うことなく、二〇世紀にやっと建国した三国の道のりを辿る。

目次

第1章 バルトという地域
第2章 中世のバルト―リヴォニアとリトアニアの成立
第3章 環バルト海地域の覇権争い
第4章 ロシアによる支配の確立
第5章 民族覚醒と国家成立への道
第6章 三つの独立国家の誕生
第7章 バルト三国の独立国家としての歩みと崩壊
第8章 ソ連邦下の三つの共和国として
第9章 「歌とともに闘う革命」と独立への道
第10章 独立回復以降のバルト三国

著者等紹介

志摩園子[シマソノコ]
1955年(昭和30年)、岡山県に生まれる。87年、津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了。87‐88年ドイツ学術交流会(DAAD)による西ドイツ政府留学生としてマールブルク大学およびJ・G・ヘルダー研究所(マールブルク)留学。(財)日本国際問題研究所研究員、外務省在スウェーデン日本大使館専門調査員、東京成徳大学助教授を経て、現在、昭和女子大学人間社会学部教授。専攻、国際関係史、バルト地域研究
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

159
バルト三国の主として政治史を中世から現代までたどったもの。ただ、それぞれは小国とはいえ、この地域の歴史をわずか250ページほどで語るために、人名や事項の羅列という感も否めない。一方、これらの三国を対比的に眺めることによって、この地域が共通して抱えてきた問題、あるいはそれぞれに固有の歴史や行ってきた選択が浮き彫りになるという利点もある。全体としてみれば、タイトルに物語を冠しているにしては、物語的な妙味にはいたって乏しいものであると言わざるを得ない。それはひとえにこの地の文化が語られないからである。2017/09/04

skunk_c

79
なかなか注目を集めないバルト三国の歴史をコンパクトにまとめたもの。本シリーズとしてはちょっと硬めの文章だが、政治・経済・文化(歌謡祭というのが面白かった)をバランス良く取り上げている。特にリトアニアについては、ポーランドと一緒の時期には現ウクライナの西部まで領域だったのが、戦間期にはポーランドに現首都を押さえられたりとその関係のややこしさを丁寧に書いてあり理解が進んだ。スターリンの統治はここでもいろいろと酷い。20年近く前の本なので、「プーチンのロシアが準NATO」という表現が時代を感じさせるが。2022/05/12

molysk

66
バルト三国――エストニア・ラトヴィア・リトアニアの歴史の歩みは一様ではないが、つながりを持っていた。ドイツ人やポーランド人の領主の影響を受けるが、18世紀にロシア帝国の支配下に入る。19世紀に民族意識が高まり、第一次大戦後に独立を達成するも、第二次大戦で再びソ連に組み込まれる。冷戦後は独立を回復して、EUとNATOへの加盟を果たす。ロシアとドイツという大国に挟まれた三国は、歴史、文化、言語などの違いを乗り越えて、互いに接近を図ってきた。近年の欧州とロシアの間に深まる対立は、三国にとって新たな試練となる。2023/02/05

だまし売りNo

43
ソビエト連邦の支配を抜けることで発展した。ウクライナの繁栄もロシア連邦から切り離されることにあるだろう。 バルト三国と一まとめにされがちであるが、歴史的にはリトアニアはポーランドと一体化しており、バルトに含まれなかった。また、エストニアはフィンランドに近い。バルト連邦のようにはならない。三国は各々の国として輝いている。 2023/12/17

20
馴染みの薄いバルト三国。国名を北から順番に言える人は少ないだろう。しかもエストニア、ラトヴィアに至っては過去に国家だったことも無いのだし。ところが、歴史を紐解くとこの地域も交通の要衝として常に近隣諸国に狙われ、支配されてきたことが分かって大変興味深かった。この地域の土着の3民族が主に農業に携わっていたために都市に出ることが無く、そのため常に誰かの支配下に置かれていたというのは面白い点だった。エストニアの首都「タリン」は「デンマーク人の城」という意味だとか。それだけでもこの地域の複雑さが感じられる。2022/05/12

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