内容説明
現在でも雇用労働者の圧倒的多数は正社員だが、近年は長期雇用制が崩壊し、派遣社員やパートタイマーが増加するなど、雇用の多様化・流動化が進んでいるといわれる。しかし雇用の多様化は働く側だけでなく、中核の人材を確保できないなど企業にとっても問題点が多いのが現実である。本書では、私たちが安心して生活するためにはどのような働き方が望ましいのかを考え、「多様な正社員」という新しいモデルを提示する。
目次
第1章 雇用の多様化の限界
第2章 多様な正社員を望む人々
第3章 労働時間と共稼ぎ
第4章 長期安定雇用と年功賃金の現実
第5章 昇進競争の行方
第6章 能力開発の重要性
著者等紹介
久本憲夫[ヒサモトノリオ]
1955年(昭和30年)、福岡県に生まれる。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。職業訓練大学校講師、京都大学経済学部助教授などを経て、現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、労働経済学
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