中公新書
中国 第三の革命―ポスト江沢民時代の読み方

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121016522
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C1231

内容説明

驚異の経済成長を遂げ、超大国へと駆け上がる中国。その趨勢を見極めるには、華々しい現象だけでなく、社会の深層のダイナミズムに注目する必要がある。中流階層の急増や国際交流の活発化を背景に、いわば市民革命が起こりつつあるのだ。中華人民共和国の樹立、改革・開放政策の断行を引き継ぐこの「第三の革命」は、はたして本物か。中国出身の政治学者がポスト江沢民時代を大胆に予測し、日中関係のあり方を提言する。

目次

第1章 社会構造の巨大な変化
第2章 国民意識の革命
第3章 「ポスト江沢民」のニューリーダー
第4章 政治改革と「中華連邦」の可能性
第5章 経済大国への試練
第6章 模索される世界との協調
第7章 日中は共通の基盤を築けるか

著者等紹介

朱建栄[シュケンエイ]
1957年、中国・上海に生まれる。華東師範大学外国語学部卒業。上海国際問題研究所付属大学院修士課程修了。学習院大学にて博士号(政治学)を取得。1986年、総合研究開発機構(NIRA)客員研究員として来日、学習院大学・東京大学非常勤講師、東洋女子短期大学助教授などを経て、現在、東洋学園大学人文学部教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

29
2002年出版。この時点では中国内のあらゆる点において著者は楽観視している。中国の汚職や格差問題についても言及が多分にされている。そういったことに対する抗議の声を消費者側が挙げられるシステムがすでに存在していたのは知らなかった。2015/03/15

西條風太郎

0
2002年の本。著者を信用しているので購入。日中双方の視点から書かれている。江沢民時代の総括を中心に、中国に起こっている変化や、日中間の誤解やすれ違いが指摘されている。不勉強のせいか驚くことが多く、たとえば共産党治下の中国では長らく「単位」と呼ばれる小さな社会に個人が縛り付けられていたこと、偽物を一掃するためのキャンペーンを当時から中国政府が行っていたこと、2000年の時点で中国共産党員の4分の3がすでに共産主義を信じておらず、4分の1は「今なら勧誘されても入党しない」と述べたこと。とにかく理解は深まる。2012/09/20

saueno

0
日本に住む中国人の学者さんによる本。反中の本が溢れる中、冷静に客観的に日中双方の考えや行動を分析している。これを読むと10年後20年後の中国に期待せざるをえないし、共産党が我々が考えるほどに愚かで非道な集団ではないこともみえてくる。2009/11/14

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