中公新書
メガバンクの誤算―銀行復活は可能か

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121016515
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C1233

出版社内容情報

期待されて誕生した四つのメガバンクは、今や総崩れに近い状況に陥り、欧米の大銀行との間に大きな格差が生じた。直接要因はバブル期の不良債権だが、背景には、壮大なカルテルと横並び体質がある。合併はこの旧体質から抜け出せない中での自滅行為だった。再建への道は険しいが、「急がば回れ」の王道を行くしかない。そのために必要なことは、旧世代の残滓の一掃、時代に適った体質改善、国民の信頼回復である。

内容説明

期待されて誕生した四つのメガバンクは、今や総崩れに近い状況に陥り、欧米の大銀行との間に大きな格差が生じた。直接要因はバブル期の不良債権だが、背景には、壮大なカルテルと横並び体質がある。合併はこの旧体質から抜け出せない中での自滅行為だった。再建への道は険しいが、「急がば回れ」の王道を行くしかない。そのために必要なことは、旧世代の残滓の一掃、時代に適った体質改善、国民の信頼回復である。

目次

第1章 総崩れのメガバンク
第2章 日・米銀行の「愚かなる八〇年代」
第3章 九〇年代米銀の復活
第4章 九〇年代邦銀の没落
第5章 自壊の風土
第6章 突き詰めれば人事
第7章 明後日への処方箋

著者等紹介

箭内昇[ヤナイノボル]
1947年(昭和22年)、福島県に生まれる。1970年、東京大学法学部卒業、日本長期信用銀行入行。ニューヨーク支店副支店長、企画室長、営業二部長、取締役新宿支店長などを経て98年4月、執行役員となるが、経営陣を批判して同年7月辞任。現在アロー・コンサルティング主宰
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

108
この著者は新生銀行の前の日本長期信用銀行で執行役員までなった人ですが、当時の銀行の方針を批判したために罷免させられていた経歴を持つ人です。このような人が残っていれば長銀もつぶれなかったと思われますが、当時はイケイケどんどんの世界でしたから将来が見えない人ばかりだったのでしょう。この著書ではそのようなメガバンクの当時の行動を書いていて、まさにその通りであると納得するところばかりです。最近の銀行の幹部もこのような本を読みなおしてもらいたい気がします。2016/07/08

佐島楓

14
日米双方の銀行史、米銀行の改革、日本の銀行の問題点、それに対する処方箋などが書かれている。専門的な話が多く易しい本ではなかった。10年以上前に出版された本ということもネックになるが、バブルから失われた10年と呼ばれた時代については詳しく書いてある。銀行内部にいらした著者の忸怩たる思いが伝わる良書。2013/02/22

miyatatsu

6
こういう裏の話を聞くのが本当に好きなので非常にワクワクしながら読むことが出来ました。2018/12/01

ango28

4
日本の銀行を中心に据えながら米国の銀行との対比や金融工学の発展と都市銀行の凋落を経済史を交えて丁寧に説明しているので格調高い様に見えて実は経済オンチにも応えられる内容となっている。この書の唯一の失敗は、銀行の進むべき道を米国投資型へのシフトと提唱した事。2009年以後の今となっては、重大な誤りを含んでいることが証明されてしまった訳で...もっともこんなにもリスク管理を放棄してしまった米国型を示してのことではないのだろうが。2010/05/14

近藤雄一朗

3
難しくて読むのをやめた。 古市氏のメルマガで参考文献として載っていたので借りたが、俺にはまだ難しい。2015/03/30

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