中公新書
アジア型経済システム―グローバリズムに抗して

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015556
  • NDC分類 332.2
  • Cコード C1233

出版社内容情報

アメリカ主導のグローバリズムが冷戦後の世界を席巻している。この思想を体現するIMFは、経済危機に瀕した国々に緊縮財政や構造改革の実現を厳しく迫った。だが、アジアに対してこの処方箋は有効だったのか。一九世紀以来の歴史をみても、ヨーロッパが押しつけた自由主義モデルは、アジアに必ずしもなじんでいない。アジア経済が本来もつダイナミズムを積極的に評価し、新たな地域経済システムのあり方を考える。

内容説明

アメリカ主導のグローバリズムが冷戦後の世界を席巻している。この思想を体現するIMFは、経済危機に瀕した国々に緊縮財政や構造改革の実現を厳しく迫った。だが、アジアに対してこの処方箋は有効だったのか。19世紀以来の歴史をみても、ヨーロッパが押しつけた自由主義モデルは、アジアに必ずしもなじんでいない。アジア経済が本来もつダイナミズムを積極的に評価し、新たな地域経済システムのあり方を考える。

目次

序 アジアの中の日本
1 グローバリズムという「時代の錯誤」(資本主義;国民経済の原型を求めて)
2 反市場原理主義の知的基盤(市場経済論の再検討;経済システムの社会文脈に特殊的な進化)
3 東アジア型経済システム(自由主義プロジェクト;東アジア型経済システム)
跋 21世紀の発展史観

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yosuke Hashimoto

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学生の頃,参加していた院生のゼミでこの著者のテキストを使っていた。著者の懸念通り,ゼミの最中にアジ化通貨危機が起こり衝撃を受けた。 アジア型経済システムとは,不特定多数の取引相手と匿名で競争する欧米型の経済取引と対比して,華人の間で伝統的に行われてきた同族重視のネットワーク型の経済活動を想定している。IMFパッケージのような自由取引により発展していく史観ではなく,地域歴史を重んじた発展史観も目を向けるべきだということ。2016/03/12

壱萬弐仟縁

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約10年前、グローバル研究が隆盛を極めていた。スティグリッツと合わせて読みたい好著。2012/04/09

やま

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再読2009/06/24

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