中公新書<br> 宗教詩人 宮沢賢治―大乗仏教にもとづく世界観

中公新書
宗教詩人 宮沢賢治―大乗仏教にもとづく世界観

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013293
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C1292

内容説明

本書は大乗仏教の根本的立場から、『春と修羅』が示す賢治の人間観を理論的に考察し、また「雨ニモマケズ手帳」に現れる彼の人生観の意味を明らかにして、宮沢賢治の信仰の原風景と世界観にせまる。

目次

第1部 『春と修羅』の「わたくし」(詩人宮沢賢治;『春と修羅』の序;現象の発生装置;来世は存在するか;現象の立場;賢治の人間観)
第2部 「雨ニモマケズ」のデクノボー(「雨ニモマケズ手帳」;「雨ニモマケズ手帳」と禅;賢治と菩薩道;常不軽菩薩;デクノボー―賢治の人生観)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

7
実践の伴わない経文の研究を賢治は「口耳の学」と軽蔑するが、著者はその典型。著者の法華経の解釈にはほとんど頷けなかったが、詩「雨ニモマケズ」に賢治の常不軽菩薩観が見られるとの云いには同感。賢治は自らを修羅の人と卑下しつつも、菩薩の行いを貫こうとしたのだと思う。2019/02/21

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