内容説明
瀬戸内海沿岸のハゲ山、タイ国の熱帯林、国際生物学事業計画の一環として行われた日本の数々の代表的森林と、タイプの違うさまざまの森林の調査研究を通じて、著者は樹木と土壌との間での物質循環を比較測定してきた。このアプローチから得られた森林の生活の仕組こそ、森林に加えられた人間の干渉の影響が、どこにどう現われるかを予測するのに役立つ。本書は、今日の林業と環境保全を考えるための格好の案内書となっている。
目次
序 森林を成り立たせているもの
1 ハゲ山とその回復
2 人工林の生態
3 森林の生産と分解
4 森林と養分
5 タイ国の森林
6 やせた土壌と肥沃な土壌