中公新書<br> オンドル夜話 - 現代両班考

中公新書
オンドル夜話 - 現代両班考

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121006820
  • NDC分類 361.81

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

12
李朝時代を描いた映画「茲山魚譜-チャサンオボ」を観たタイミングで、興味のあった両班について学習。と思ったが、本書の基調は両班の子孫である著者の生い立ちのなかで聞いてきた昔ばなし。そのなかから両班の生きた姿を想像していく。1980年前後の日韓の様子も分かり、たいへん面白かった。2021/12/04

にゃん吉

4
副題を見て、両班に関する体系的な論考を想像して読みだしたのですが、著者の一族や関係者にまつわる両班ないし家族制度の記憶や体験(チェサの様子、族譜等々)に紙幅が多く割かれ、どちらかと言えば随筆的で、本題の「オンドル夜話」に沿う内容。著者は1932年、慶尚北道生、本書は1979年から1982年頃に書かれたものとのこと。少なくとも、本書出版当時まで、両班という制度が社会に深く根付いていることがわかりました。結構脱線も多いのですが、そこから朝鮮の家族制度、文化の一端が知れるともいえ、それはそれでよしかと。   2021/05/05

がんぞ

0
1979年から学術誌『朝鮮研究』に3年にわたり連載。否定さるべき旧習・陋習であり人材発掘の可能性を奪う身分制度の詳細な内容はほとんど初耳。“婿養子”があり、別人を身内に出来る日本がどれだけ自由なことか。「朴大統領は親の服喪を3年から100日にすることを推進したが守られていない」とある。本書が記述された時代になお因習が残るとすると、併合時代にどれだけ抵抗があったことか。子供に朝夕素読をさせるのはともかく、月に数回以上も故人の祭を挙行し、土葬個人墓に年二回以上は参って草むしりをし…。両班以外は併合を歓迎のはず2013/09/09

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