中公新書<br> ゾルゲ事件 - 尾崎秀実の理想と挫折

中公新書
ゾルゲ事件 - 尾崎秀実の理想と挫折

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121000088
  • NDC分類 391.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
尾崎の勉強法は、友人だった羽仁五郎がドイツ留学で体得した方法で、赤と青の鉛筆でアンダーラインを引きながら、各種の新聞を一字のこさず、批判的に、しかもメモをとって読むという方法。2017/02/14

おらひらお

2
1963年初版。知っているようでよく知らないゾルゲ事件をまとめた本。ただ、当事者の弟が著者なのが気にかかる。伊藤律の裏切り行為が許せない筆致であるが、当時としては、裏切りもやむをえないのではないかと感じた。尾崎秀実自身も恨みなど持っていなかったような気もする。2011/09/07

茶幸才斎

1
戦時中のいわゆる「ゾルゲ事件」について、中心人物であるリヒャルト・ゾルゲ及び尾崎秀実の生い立ち、上海における両者の邂逅、日本での諜報活動から逮捕に至る経緯、そして戦後の余波までを綴った本。スリル満点の諜報テクニックの実態などを期待して読むと裏切られる。中心となるのは、当時の中国情勢を肌で触れ、深く理解していた尾崎秀実の、日本の戦争政策への憂慮と、極東アジアの脱帝国主義のための共産主義的闘争という思想的背景である。筆者が秀実の親族であるためか、記載すべき事柄について遠慮ないしは葛藤のようなものが感じられる。2013/06/04

たまうさ

0
ゾルゲ事件の主犯の一人、尾崎秀実の実弟である尾崎秀樹の書いた本。『スターリンの密使』のようなスリルある読み物ではないが、入門書としてはよいかも。2014/05/19

mattasuasu

0
ゾルゲより、尾崎秀実に焦点をあてた内容。副題どおり、尾崎秀実の思想を知るには、ちょうどいい感じかな。2011/09/19

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