出版社内容情報
我々は判断ではなく気分で動かされていないか――リストラ、家庭内暴力など問題山積の世紀末日本を「気分の社会」と捉え、神戸児童殺傷事件を始めとする社会現象、人間心理を分析
内容説明
「判断」よりも「気分」で動いている社会を問う。リストラ、借金地獄、家庭内暴力など問題山積の世紀末日本を「気分の社会」と捉え、神戸の児童殺傷事件を始めとする社会現象、人間心理を鋭く分析する。
目次
1 神戸連続児童殺傷事件―経過とともに考える(「生首殺人」犯人は生命をもてあそぶ“魔術的全能感”に陶酔している―容疑者逮捕の前の騒ぎのなかで;「小学生惨殺」「親殺し」「いじめ自殺」少年たちの“弱者”への加虐は同根である―容疑者逮捕のときに;再犯率25パーセント!「少年院は“彼”を更生できるのか」;収容・更生・出所…無為無策な矯正施設! ほか)
2 まちの人類学
3 「明るい自閉」社会のディスコミュニケーション(命ずる庭園;オリンピックについて;園芸療法の可能性;宗教と集団主義 ほか)