戦時下のドイツ大使館―ある駐日外交官の証言

戦時下のドイツ大使館―ある駐日外交官の証言

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120027451
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

内容説明

若きドイツ外交官の目をとおして第二次世界大戦当時の日本を政治・外交の面から見つめた貴重な証言。著者はのちにドイツ作家協会会長もつとめた名高い東洋通の歴史小説作家。

目次

第1章 再び日本にて
第2章 真珠湾以前の日本
第3章 悲劇の転回点
第4章 気の毒な「カミ」
第5章 炎上する船
第6章 解任された友
第7章 つらい敗北
第8章 やるかやられるか
第9章 緩慢な崩壊
第10章 戦争はまだ終わってない
第11章 河口湖の生活
第12章 恐怖の輝き
第13章 戦後
第14章 帰郷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
太平洋戦争勃発直前に東京のドイツ大使館に赴任し、そのまま戦時下の日本を体験したドイツ人作家の回想録。同僚に有名なソ連のスパイだったゾルゲがおり、大使館内部では親ナチと反ナチの軋轢があったというドイツ大使館の内情も興味深い。横浜に入港した仮装巡洋艦トールを訪問した際には爆沈を、住んでいた渋谷では東京大空襲を体験し、淡々と書いているが危機一髪を何度も潜り抜けている。大使館の広報活動として、英語のラジオ放送をNHKのスタジオでやっていたが、女子アナに東京ローズの一人を起用していたなど、他では読めない話が多い2015/08/12

Yasuhisa Ogura

1
第2次大戦中、日本にあるドイツ大使館に勤務していた若き外交官による手記。著者は後にルーマニア大使、中国大使を歴任する一方、作家活動も行っており、ドイツの作家協会会長も務めた才能あふれる人物である。そのような著者が、ドイツ大使館の内情や当時の日本の政治状況を独特のセンスで描き出している。オット大使が辞職したのは、実はゾルゲ事件ではないということ、スターマー大使は大使館内でも人望がなかったこと、同盟国であるドイツの外交官に対しても特高警察の監視が厳しかったことなどが記されている。2021/11/27

プラタイブット

0
第二次大戦時に日本にいたドイツ人が、どの様な事を考え、どう行動したかがわかる大変興味深い手記でした。 外国人であるが故に、日本にいながら比較的客観的に日本を描いています。 また知日家ならではの日本人感なども記述され、 大変面白い手記でした。 歴史物、日記、時代小説、自伝等様々な側面を持つ書物でした。2018/09/29

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