内容説明
憧れが嵩じて今なお残る性神たちの故郷を巡り、女神への思いを語る異色の歴史紀行。
目次
神々のふるさとインド(聖牛の楽園;聖誕祭の夜;カーリー女神の生贄;性崇拝の源流)
リンガムの王(SSKグループ;太陽の神殿;双体神の大楽;蒼荘たるベンガルの海;インド史、神々、そして魔群)
神の火柱と女神の深い谷(ハレ・クリシュナ;シヴァ神の臍;最果ての風景;神を見る目;須弥山のエロス;カジュラーホ・その他の寺院群)
インド文化圏をめぐる(マンゴスチンの貞操帯;呪いの構造―アンコール;蓮華の造型―ボロブドゥール)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うちこ
5
今年はかねてより気になっていたシャクティ信仰について知りたくて、このジャンルの本を読んでいます。1986年の本です。 インドの信仰はどうにも理解しがたいことがたくさんあるのですが、わたしはなぜそこに惹かれるのだろう。 なんかこういうことにしておいたらゴチャゴチャ理由付けをせずに男女が睦み合うことができて、いいじゃないのと思うところがあるんですよね。 とりあえず大勢集まるとかとりあえず踊るとか、インドの「そういうことになっているのでそうします」という流儀がいちいち気になります。2019/09/24