新潮日本文学アルバム
萩原朔太郎

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  • サイズ B6判/ページ数 111p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106206153
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0391

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

21
朔太郎は明治19年11月1日群馬県前橋の開業医の家に生まれた。「長男で朔日生まれの太郎であるから、簡単に朔太郎と命名された」(「名前の話」)。下には美貌の妹たち(ワカ・ユキ・みね・アイ)がおり、特にユキは前橋三美人の一人と言われ、この妹を愛し誇りとしていた。時には四百字詰め五十枚にも達する長い手紙を送り、思想的な悩みを打ち明けている。第五高等学校(熊本)に入学したが進級できず、第六高等学校(岡山)を受け直すが退学、慶應義塾大学予科に入学するもそこも退学、「何の学歴もなく…」という意識を生涯持ち続けた。2021/07/24

1
萩原朔太郎は美男である。そして、その美しき容姿や、綺羅びやかな趣味に通じる淡麗さが朔太郎の詩の表面に現れていると言えよう。だが、私が朔太郎の生涯を読んで感じた印象とは、彼の内面に流れる素朴で純粋な魂であった。明治に医者の家系に産まれ、大正時代に北原白秋に見出され、室生犀星や芥川龍之介とも深い親睦があった朔太郎であるが、特に注目したのは「神を見た」という体験の後に『月に吠える』等の代表作が創られたことである。洗礼名エレナとの恋は有名であるが、彼の純粋な魂と特異な知性は、神によって啓かれたものなのであろうか。2019/07/01

茂吉

0
萩原兄妹の美貌と草稿に描かれた落書き2017/09/07

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