新潮新書<br> 日本の国境

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新潮新書
日本の国境

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106101076
  • NDC分類 312.9
  • Cコード C0231

出版社内容情報

東は南鳥島から西は与那国島、北は択捉島から南は沖ノ鳥島まで。主権的権利を持つ排他的経済水域(EZZ)は約447万平方キロメートル、世界で6番目の広さである。しかし残念ながら日本が広い国であることを知っている日本人は少ない・・・。
中国潜水艦の侵犯、北朝鮮不審船、北方領土など連日のように報道される領土問題、そこでは何が起きているのか。歴史を紐解き、現地からの迫真レポートも交えながら「日本の国境」を考える。

内容説明

東は南鳥島から西は与那国島、北は択捉島から南は沖ノ鳥島まで。主権的権利を持つ排他的経済水域(EEZ)は約四四七万平方キロ、世界で六番目の広さである。しかし残念ながら日本が広い国であることを知っている日本人は少ない―。中国潜水艦の侵犯、北朝鮮不審船、北方領土など連日のように報道される領土問題、そこでは何が起きているのか。歴史を紐解き、現地からの迫真レポートも交えながら「日本の国境」を考える。

目次

第1章 海洋国家日本の肖像(この国のかたち;領土とは何か ほか)
第2章 日本の国境を行く(沖ノ鳥島;石垣島;大東諸島;根室・羅臼)
第3章 領土紛争最前線から(尖閣諸島;対馬;竹島;北方領土)
第4章 「日本の海」を守る(世界の領有権紛争;中国が狙う南シナ海に浮かぶ島々 ほか)

著者等紹介

山田吉彦[ヤマダヨシヒコ]
1962(昭和37)年千葉県生まれ。学習院大学卒業。金融機関などを経て日本財団(日本船舶振興会)に勤務。海洋船舶部長。日本の海上保安体制、現代海賊問題などに詳しい
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

29
四方を海に囲まれたわが国は近代まで自然要塞に守られていたようなもの。信長がキリスト教に寛容だったのもこの鉄壁の防御力のおかげ。軍事の天才は季節風により攻撃時期が限られること、馬は長距離の海上輸送に不向きなことを見抜いていた。ところが、帆船の時代が終わり、さらに航空機が登場したことで、強みは一気に弱みに転じた。陸地は小さいものの排他的経済水域まで含めると実はわが国は世界で6番目の大国。我々は四方からの軍事的な脅威にさらされている。領海侵犯、不法操業、不審船の横行などは国土を直接侵されているのと変わらない。2015/09/03

いっしー

20
よくありそうなタイトルだが、離島ファン(?)としては想像以上に面白かった。時代的に少し古い内容もあるようだが、歴史的経緯などの基本的内容について興味深く読むことができた。沖ノ鳥島、石垣島、特に大東諸島の暮らしなど、これからも多分行くことがない島々の歴史、文化、そして島を守ってきた人々の奮闘ぶりに目から鱗だった。2017/12/10

ようはん

17
2005年初版の本で現在とは情勢が異なる部分はあると思うが、国境付近の海域や地域に関して知らなかった事実が多かった。前線で不審船等の取り締まりに尽力する海上保安庁の職員達には頭が下がる思いとなる。2022/09/20

あらあらら

9
ここ何年かの失政で国境が狭くなってる感。主張すべきは主張しないと。いつまでもアメリカ頼みじゃ2014/12/18

田園の風

9
現在の日本の国境問題は、サンフランシスコ平和条約で取り決めた日本の領土(北方四島、尖閣諸島、竹島)が、ソ連(ロシア)、中国、韓国において無視されたことに起因すると理解した。この三カ国は、サンフランシスコ平和条約の締結国ではないと書いてある。サンフランシスコ平和条約は締結国にだけ効力が及ぶものだったのか。そもそも、第二次世界大戦の戦後処理はいかなるものであったのか。戦後史の学習が必要である。2014/05/06

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