新潮選書
木を植えよ!

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106035722
  • NDC分類 653.4
  • Cコード C0361

内容説明

緑化であれば、どんな草木でもいいわけではない。潜在自然植生、すなわち「正しい森」こそ、災害に強く、手間がかからず、半永久的に繁り続ける。日本人は、先進国の中で唯一、森を皆伐しなかった。そして、日本列島ほど森の生育環境に適した国はない。照葉樹林文化をルーツとする日本人は、今こそ率先して人類を救う「正しい木」を植えるべきだ。森づくりは、あなたの庭から始められる。

目次

第1章 「鎮守の森」は「本物の森」
第2章 日本人と照葉樹林
第3章 人間にはなぜ森が必要か?
第4章 日本列島の特徴
第5章 日本人と森
第6章 森をつくる前に
第7章 森のつくり方
第8章 山だけではなく街に森をつくる
第9章 自宅の庭に森をつくろう

著者等紹介

宮脇昭[ミヤワキアキラ]
1928(昭和3)年、岡山県生まれ。植物生態学者。広島文理科大学卒。西ドイツ国立植生図研究所研究員、横浜国立大学教授、国際生態学会会長などを経て、横浜国立大学名誉教授、財団法人国際生態学センター研究所長、財団法人横浜市緑の協会特別顧問。70年毎日出版文化賞、91年朝日賞、92年紫綬褒章、2000年勲二等瑞宝章、06年11月、ブループラネット賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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にがうり

11
著者は植林活動で知られる植物生態学者。口癖は、シイノキ、タブノキ、カシ、混ぜる! 混ぜる! 混ぜる! その土地に自生する直根性で深根性の木を混植することで、防火や防風、防潮など、さまざまな災害から人の命を守るいのちの森になる。これらの木を植えても災害は起きるが、もしいのちの森があれば、助かった命もたくさんあったはず。見た目のよい根の張りの浅い木は、緑化にはなっても、いのちの森にはならない。エネルギッシュな著者も御年89歳。お元気なうちに植林活動をごいっしょしたい。木を植えよ!2015/10/03

ありんこ

9
祖先が残してきた森を残し、植樹して明日につなげていくこと。災害に強い木をたくさん植えて森と共生すること。まずは自宅の庭やマンションの敷地内に森を作ろう!ぜひたくさんの人に読んで欲しい一冊。2011/05/06

夜郎自大

6
熱量多い先生の本。 地元は自然種を植樹することはいのちを守ること。子供たちの未来を作ることだと訴えている。2024/04/08

k

5
宮脇氏の著書2作目読了。人の手を必要とせず半永久的に繁り続ける、本物の森の再生を目指す潜在自然植生。ドングリの森の大切さと誰でも出来る森再生の手助けについて、語り実践し続ける宮脇氏の姿勢に脱帽。2013/05/29

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

4
【ココロの琴線に触れたコトバ】しかし、地球のいのちのドラマは、われわれ人間が主人公です。地球で起きていることに、私たちは無関係な観客ではいられないのです。人間が本当に他の生物より高い知能を持っているのであれば、破滅の前に気づき、未来を健全に生き延びるために、今すぐ具体的な活動を起こす努力を始めなければいけません。2015/07/22

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