出版社内容情報
世界第三の経済大国であり、欧州経済の牽引車でもあるドイツがEUのお荷物となり果てた! 消費税19%、失業率13%、首切りの嵐、旧東独の惨状……。その断末魔から日本はなにを教訓にすべきか?
内容説明
GDP世界第三位を誇り欧州経済の牽引車だったドイツが、いまやEUのお荷物となった!高まる消費税、慢性的な高失業率、吹き荒れる首切りの嵐、経済学者も匙を投げる旧東独の惨状、高すぎる給料と強い労働組合、チェコやポーランドなど旧東欧諸国に逃げ出す企業、改革の足枷となった介護・年金制度…。その断末魔から日本はなにを教訓にすべきか。
目次
第1章 経済優等生から落第生に転落したドイツ
第2章 仕事が見つからない!
第3章 労働コストの呪い
第4章 消える中間層
第5章 ドイツ病の治療を始めた政府
著者等紹介
熊谷徹[クマガイトオル]
1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。神戸放送局、報道局国際部、ワシントン特派員を経て、90年からフリージャーナリストとしてドイツ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
213
まぁどこの国でも色々問題を抱えながらきているけど、日本とはまた違う問題も多いように思う。社会情勢を知ることができてよかった。2019/10/20
Haruka Fukuhara
8
色々とデータや図表が織り込まれていて参考になった。気になったのはドイツ国内での自動車の満足度調査で日本メーカーがほぼトップを独占し、韓国系なども見える一方でドイツメーカーが10位前後と伸び悩んでいたもの。これと最近明らかになった欧州系自動車メーカーの不正を併せ見ると実はかなり根の深い問題なのかもしれない。日本ではおそらく今なおドイツ車がステータスなのもすこし不思議。そしてドイツ銀行は今や世界一のリスクとも言われる。EUの富を吸収しつつリスクの多いドイツ。この著者の新刊があれば読んでみたい。2006年刊。2017/04/05
せろり
6
知り合いに、オランダに住んでて、ドイツに通勤してる人が居るのだが、そういう訳だったのね。恵まれた社会保障の裏に重税がある。豊だからこそ、賃金が高くなければ生活できない。そして、だからこそ工場が海外に行き、コストが下がり会社は国際企業として利益をますます上げるが、職場は無くなっていく..日本と同じ状況。法人税が低くなり、消費税が上がっていき、社会保障費が下がっていく。。人口オーナスがじりじり、我々は貧乏になっていく。そして、富は一部の人々に集中していく。アメリカ式の経済になってよいの? ほんとに?2013/10/02
しゅんどーん
2
GDP世界第3位を誇り欧州経済の牽引車だったドイツが、いまやEUのお荷物となった!高まる消費税、慢性的な高失業率、吹き荒れる首切りの嵐、経済学者も匙を投げる旧東独の惨状、高すぎる給料と強い労働組合、チェコやポーランドなどに逃げ出す企業、改革の足枷となった介護・年金制度……。その断末魔から日本は何を教訓にすべきか?2017/08/09
おとこまえひろし
2
なかなか見えないドイツが見えた。ドイツは休暇がたくさんあっていいなーとか、政治や経済面で堅実そうとかいったイメージだった。でも、どこの国も問題は深刻なんだな。いろいろ問題抱えてるんだな。当たり前だよな。政治経済が苦手分野だけど興味深く読みました。細かいドイツ事情とかちょいちょい書いてあって勉強になりました。2013/07/27