新潮選書<br> キプロス島歴史散歩

新潮選書
キプロス島歴史散歩

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106035500
  • NDC分類 292.67
  • Cコード C0326

内容説明

神話の浜、ギリシアの神殿、ローマの劇場、十字軍の城にオスマンのモスク…めくるめく九千年の歴史を持つキプロスには、これら全てがひしめいている。1974年の紛争後は南北に分断され「再統合」という課題を背負い、ヨーロッパ人には陽光豊かなビーチリゾートとして愛される、東地中海の美しい島キプロスの、歴史、現状、見所を、懇切かつ生き生きと紹介した書。

目次

分断された“女神の島”
神話時代からビザンティン支配へ
リュージニャン朝からヴェネツィア、オスマンの支配へ
英国植民地時代から、キプロス共和国の誕生と分裂
ギルネ(キレニア)―北の守り「キレニア城」とキプロスの華「ベラ・パイース修道院」
北レフコシャ(北ニコシア)―南北に分断された城内に西欧とオスマンが混在する
ガジマーウサ(ファマグスタ)―城壁内の旧市街に残るリュージニャンの大聖堂や「オセローの城」
ラルナカ―ストア哲学のゼノンが生まれ、“復活の聖者”ラザロが没した町
南ニコシア(南レフコシャ)―近代的な新市街と中世が息づく旧市街の小路
トルードス山地―ビザンティン教会が点在する緑豊かな高原リゾート
リマソル(レメソス)―古代王国の遺跡とワイン祭、オスマン時代を偲ばせる旧市街
パフォス―ローマ遺跡とアフロディテの浜、いまは西洋人に人気のリゾート

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

6
東地中海に浮かぶキプロス島の古代から現代に至るまでの歴史。キプロスの事はあまりよく知らなかったが、現在のキプロスがギリシャ系とトルコ系の南北に事実上分裂している事実は初めて知り驚いた。それまでに至る歴史も数多くの勢力が入れ替わり立ち替わり支配しておりその複雑さは各地域の遺跡等に現代まで残されている。2019/10/10

駒子

1
少々読みにくいというか、文章に惹きつけられないというか、史実が淡々と列挙されている部分は読むのもだんだん苦痛になってくる。それでも筆者がキプロスを旅して見聞きした部分は興味深い。町や建物をgoogleで画像検索しながら読むと名前でしか知らなかったキプロス島が少しは頭の中で思い描けるようになった2014/03/23

ちあき

1
タイトルどおりの本。歴史記述の部分も紀行文の部分も情緒的で散漫。新しめの本なのに言いまわしの古めかしさがひっかかる。リュージニャン朝など初耳の事項が扱われているし、日本の中古車やフィリピン人労働者が多いなどの興味深い情報も得られるが、観光案内として読むには退屈か。厚さの割に読みごたえのない一冊であった。2010/01/20

アキコ

0
日本人からすると「キプロス島ってどこ?」と思ってしまいますが、トルコ・ギリシャ・エジプト・中東などを研究していると重要な場所の一つです。この本は前半の第1章から4章までは歴史的な内容、後半の第5章から12章までは旅行記になっています。後半の旅行記は写真も掲載されていて、どういう場所なのか想像が出来ました。キプロス島を知るにはお手軽な一冊かもしれません。p226を読んで、キプロス共和国(南キプロス)では日本は全くと言っていいほど知られていないと知りました。日本がキプロス島となじみがうすいから仕方ないのか…2015/09/01

kei

0
☆☆☆☆☆2012/09/16

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